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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
八十四話:ピエールの素顔
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見たいな!」
「はあ。特に、物珍しいものでもありませぬが」
「いやいや、珍しいから!無いから、普通!人間が、スライムナイトの顔を見る機会とか!」
「はあ、言われてみれば。しかし、そう変わったものでもありませぬぞ」
「いいから!見せて!お願い!」
「それは、勿論。ドーラ様のお望みとあらば」

 嫌そうでは無いけれども、まさに()せぬ。といった様子で、兜の留め金を外し、脱ぐ準備を始めるピエール。

 ああ、結構脱ぐのも大変なんだ。
 悪かったかなー、と思ったのも束の間。

 さすがに慣れた様子で手際良く各所の留め金を外し終え、勿体ぶることも無くあっさりと、ピエールが兜を脱ぎます。

 ……って、これは。

「お待たせ致しました。……ドーラ様?」
「……可愛い……」
「は?」
「な、なんでもない!」

 しまった、つい心の声が外に。
 いくら他種族とは言え、男性に対して可愛いとか失礼にも程がある!

 でも、なにこれ、可愛い!
 天使だ!天使がいた!
 体格的に人間の子供くらいのものだから、まさに天使!

 どうしよう、私ショタコンでは無いはずなのに!
 これは、可愛い!
 ぎゅってしたい!!

 ていうかこれ兜を脱がない習慣あって正解だわ、犯罪を誘発するわ。
 むしろそのためなんじゃ無いの?その習慣。
 大丈夫なんだろうか、一人でお風呂にやったりして。

「ドーラ様?何か、問題でも?」
「いやいや何も問題無いっていうか、ある意味大有りっていうか。……みんな、そんな感じなの?スライムナイトって」
「そんな、とは?」

 だからそんな、可愛い。
 ……って、言えないならどう言ったらいいんだ。

「……ええと。話は変わるけどさ。人間社会に入るスライムナイトって、他にもいなかったわけじゃ無いんだよね?選んだ主が人間なら」
「そうなりますな」
「例えば。例えばの、話だけど。……襲われたりとか、無いの?その……不埒な考えを持った、人間とかに」
「……スライムナイトに、不埒な考えを持つ人間が居るのかは知りませぬが。余程の未熟者で無い限り、問題無いでありましょう。そのような不埒な輩、少々威圧してやれば。尻尾を巻いて逃げて行きますゆえに」
「……ああ。そっか」

 他はどうだか知らないが、このピエールさんに限って。
 そんな心配は、要らなかった。

「……そうだよね。……私も、練習しよっかなー……。威圧とか」
「必要無いでござりましょう。ドーラ様に近付く不逞の輩は、このピエールが。全て、排除しますゆえに」

 いや、そういう面倒をかけたくないから、覚えたいんですけど。

 と、また兜を装着しようと手をかけるピエール。

「ああ!待って!」
「は。まだ、何か」
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