魔法先生ネギま!
0406話
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の映像を見た限りでは尻尾は確認できなかったのですが……と言うか、なんで最初に闘技場に入った時に気が付かなかったのでしょう。……まぁ、とにかくアクセル選手強烈な尻尾の一撃でスカーラ選手を弾き飛ばした!』
尾による一撃でピンボールのように吹き飛んでいったスカーラを見送り、手で掴んでいるキーネーシスをそのまま腕力で強引に一本背負いして地面へと叩き付ける。
「がっ!?」
無口なキーネーシスの口から出た初めての言葉は苦悶の声、か。
そんな風に思いつつも、その首裏へと一撃を入れ意識を奪う。
そしてスカーラが吹き飛ばされた方へと視線を向けて歩き出す。
「がはっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……まいったな。これでも武闘都市の予選を勝ち抜いて来たんだがな。……ここまで差があると、返って清々しいくらいだ。まぁ、いい。確かに俺はお前には勝てないだろうが……せめて一矢は報いてみせる!」
歩いて距離を縮める俺へと態勢を立て直しながらそう告げ、両手を地面に付けて四つん這いになる。
その様は、獅子の獣人というよりは獅子そのものと言ってもいいだろう。そして急激にスカーラの口へと集まっていく魔力。
なるほど、シルの技と似たようなものか。
「があああぁぁぁぁぁぁっっっっっ!」
俺がそう判断するのと、スカーラの口から咆吼が放たれるのは殆ど同時だった。咆吼に魔力を乗せて放つ音による広範囲攻撃。ただ、シルのそれと違うのは咆吼に付加されているのがただの魔力だけではなく、炎の魔力も付加されているという事だ。超音波とファイアブレスによる2重攻撃。これがスカーラの奥の手か。
だが……
「俺に炎の攻撃をするというのは無謀だったな」
人間だった頃の俺が、最も得意とする魔法が炎の魔法だった。それは混沌精霊へと転生する際にも当然影響されている。今の俺の炎に対する適性や耐性といったものは人だった時を上回るのだ。故に。
「な、何!?」
異形化状態の俺の額から伸びている深紅の角。炎を操るその角の効果を発揮したように見せかけてスカーラから放たれた炎に干渉して俺の支配下へと収め、その炎へと俺の魔力を注入して白炎へと変えて衝撃波そのものを燃やし尽くす。
『これは……一体、何が起こったんでしょう? スカーラ選手の必殺技とも言える獣王の雄叫びが放たれたのですが、雄叫びに含まれる炎が色を変えたと思った次の瞬間には獣王の雄叫びそのものが燃やし尽くされていたような……』
意外に試合の成り行きをきちんと理解している解説に多少驚きの念を抱きつつも、獣王の雄叫びとやらを燃やし尽くした白炎を手元へと戻す。
「どうする? 続けるか?」
「……当然だ。俺はこれでもファーンを代表してナギ・スプリングフィールド杯に参加しているんだ。相手に勝
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