決着
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ねー』
アハハー、と笑いながら束が言うと響は怒号を飛ばす。
「んなもんの説明はどうだっていい! 今はアレをどうするかだ!!」
『おっとゴメンゴメン。それでねー結局あのシステムもISのエネルギーを使ってるわけなんだよ。だからいっくんの零落白夜とかがあれば普通に割れるけど、残念ながらいっくんの白式のエネルギー残量じゃ無理だからねぇ』
そこまで言ったところで束が一際大きい声を上げた。
『そこで!! なんとびっきーの夜天月にも新しい武装を勝手にインストールしちゃいましたー!』
「新しい武装?」
『うん。右手の手のひらから出るんだよーん。因みに武装の名前は「神炎ノ御手」っていうのさー』
「……ずいぶんと仰々しい名前だな」
響は鼻で笑う。だが束はそんなことは聞いておらずどんどんと説明を続けていく。
『神炎ノ御手の能力はねISのエネルギーの全てを一定時間無効にできるんだよ。勿論シールドもエネルギー兵器もね。ただし連続使用は十秒が限界でそれ以降はおよそ五分の冷却が必要だからね。たぶんVTシステムの頭辺りを右手で掴めばそこから崩壊していくから何とかなるよ。じゃあがんばってねー』
まるでマシンガンのように言葉を言い終えた束は一方的に連絡を断った。それに苦笑いを浮かべながら響は大きく後退した。
「神炎ノ御手ね……つーかなんで炎なんだ? 無効にするだけならいらねぇだろうに」
響は右手を見ながら呟くが、それを黒いモノは逃すことはなく、またしても距離を詰め今度は上段から剣を振り下ろす。
だが、それは響の左腕によって止められた。
「さて……さっさと中のヤツ返してもらおうか! 死なれると寝覚めが悪いんでなぁ!!!!」
足のブースターの出力を最大にした響はとこに飛び退いた後、黒いモノの後方に回り込むと頭に当たるであろう部分に蹴りを見舞いする。
その一撃で体勢を崩したのか、黒いモノは片膝をつく。
「夜天月!! 武装、神炎ノ御手起動!!!!」
言うと同時に空間モニタに神炎ノ御手起動の文字が浮かび、右の手のひらの中心が開く。
「解放してやるよボーデヴィッヒ!!」
叫びと同時に響は瞬時加速を行う。その速さたるや一夏やラウラの比ではない。
まさに刹那の一瞬で黒いモノに接近した響は、
「テメェは消えろおおおおおお!!!!」
黒いモノの頭を右手で引っ掴む。
瞬間黒いモノの頭が爆散したかと思うと、黒いモノだけが燃え上がった。エネルギーだけを燃焼させているのだ。
「なるほど、これで神炎か……」
着地しながら響が呟くと炎の切れ目から気絶した状態のラウラが倒れこんできた。
「よっと……ったく手間かけさ
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