決着
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ねぇぜ?」
立ち上がり、一夏の胸を軽く叩きながら響が告げる。
「でも本当に気をつけてね? おそらくボーデヴィッヒさんは一年生の中で最強だと思うから」
シャルロットが難しい表情をしながら言うが響は拳を打ち鳴らせながら、
「最強上等! ぶっ潰しがいがあるってもんだ」
ギラリと歯を見せながら言う響は心底楽しそうだった。
「お、対戦の組み合わせが決まったみたいだぜ」
一夏がモニタの下で告げると、シャルロットと響もそちらを見る。だがそこに表示されていた名前に疑問の声が上げられた。
「「え?」」
疑問の声はシャルロットと一夏の声だ。
一方響はというと、
「へぇ……コイツぁおもしれぇ組み合わせだ」
口元を不適に歪ませていた。
一回戦の相手は箒とラウラだったのだ。
アリーナの中心に響、一夏、ラウラ、箒の四人がそれぞれISを展開した状態でにらみ合っていた。
「一戦目であたるとは手間が省けた」
「ああ、こっちも同じだ」
どちらかというとにらみ合っているのは一夏とラウラだったが。
「ふあ〜……」
……いつもなら寝てる時間だから眠いな。
響はというと大あくびを浮かべていた。
そしてカウントが0になり、開始を告げるアラームが鳴り響く。
その瞬間、一夏が瞬時加速を行う。だがラウラ目掛けてではなく、箒目掛けて行ったのだ。
「なっ!? 一夏!?」
「悪いな箒! ちょっとばかし付き合ってもらうぜ!!」
箒と一夏はその場所から離れていった。
「ちっ――!!」
「待てよ、お前の相手はこの私だぜボーデヴィッヒ」
憎憎しげにしたうちをするラウラに対し、響は挑発するように右の人差し指でさそう。
「――いいだろう。ヤツの前にまず貴様から叩き潰してやる!!」
「そうこなくっちゃなぁ!!!!」
ラウラが右手を突き出すと同時に、響は横に飛び退くがいつものように速さがない。
AICが発動したのだ。
AIC、アクティブ・イナーシャル・キャンセラーとは対象物の周辺空間に慣性を停止させる領域を展開することにより相手の動きを封じることのできるものだ。
ラウラの『シュヴァルツェア・レーゲン』の右手にはそれが仕込まれており、それにより鈴音やセシリアは苦戦を強いられたのだ。
「ちっ!! 展開がはえーなおい……」
「ハ! いきがったはいいが、やはり貴様もその程度だな!」
毒づく響を見ながらラウラは嘲笑うと同時にリボルバーカノンの銃口を響に向ける。
「これで貴様を葬った後はヤツの番だな」
ラウラはあごで箒と戦う一夏をさす。
「どうだか
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