第134話 宇宙があるから・・・!
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私達は鎖の少女の隠れ家を後にして、人気の無い茂みの陰に隠れていました。私は今、トーヤさんの治療をしているんですが・・・
エ「ウェンディ、トーヤの具合は?」
ウェ「そ、それが・・・仮死状態、になってるみたいで・・・・」
ル「仮死状態!?」
ナ「菓子?美味そうだな。」
ハ「あい。」
ショ「違うっ!仮死だっ!意識が無くて、呼吸もしてないし、まるで死んでるみたいだが、ちゃんと生きている状態の事だ。」
ショールさんの言うとおり、トーヤさんは意識はありませんが、脈はちゃんとあるんです。でも、いったいどうして・・・?ますます謎が深まるばかりです。するとリョウさんが、
リョ「なぁ、トーヤから魔力を全然感じないのは俺だけか?」
グ「言われてみれば、確かに・・・」
マ「じゃあ、トーヤは魔道士じゃなくて、どこにでもいる極普通の男の子だよっ!」
フ「トーヤの場合、極普通じゃねぇけどな。」
半幽人ですもんね。トーヤさん、私達が駆けつける前に戦闘でもしたんでしょうか?もしそうだとすると、大きな怪我もありませんし、掠り傷や切り傷も全くありません。
シャ「あいつ等が、トーヤの魔力を奪ったのかしら?でも、何の為に・・・?」
ふとトーヤさんの胸の辺りに視線を移すと、いつもトーヤさんが肌身離さず首から提げていた紫色の勾玉が無くなっていました。トーヤさんの首には、勾玉に通していた切れた紐だけが残っていました。
ウェ「あの、トーヤさんの勾玉が無くなっているんですけど・・・」
ユ「あれ?本当だ。確かあの勾玉って、トーヤが半幽人の力を抑える為のものだよね?」
ナ「でも、トーヤは半幽人の姿じゃねぇぞ。」
ハ「いったいどうなってんの?」
トーヤさん、怪物召喚、鎖の少女、勾玉、『ブラックテンプラネット』・・・何か関係してるんでしょうか?
エ「!そういえば、『ブラックテンプラネット』は、500年前に封印された闇魔法だったな。」
ショ「あぁ。それがどうかし・・・あぁっ!」
リョ「そっか!なるへそっ!」
ル「へそ?」
エルザさんに続いて、ショールさん、リョウさんも何か分かったみたいです。
マ「何か分かったの?」
エ「奴等が狙っているのは伝説の闇魔法、『ブラックテンプラネット』。そしてトーヤの魔力。この2つで、お前達は何を推測する?」
エルザさんの問いに、皆さん腕を組み、首を傾げます。
ショ「『ブラックテンプラネット』は、今は封印されている闇魔法だ。」
リョ「それと同時に、奴
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