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ヘタリア大帝国
TURN91 アステカの女神その五

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「それだホ」
「その日もよかった。一週間兵学校の中だったしな」
「大変だったホ」
「大変とうよりかはだ」
 どうかというと。
「楽しかった}
「楽しかったホ!?外出出来なかったのに」
「外出出来ないならどう外出するか」
 今言うのはこのことだった。
「それを考えて抜け出ることがな」
「それが楽しいホ」
「俺はそうなんだ」
 こう自分の考えを言うのだった。
「だからいつも楽しませてもらった」
「そうだホ」
「ああ、それでな」
 東郷は今度はこう言った。
「そっちに我が国から来た娘がいたな」
「のぞみだホ?」
「あの娘は今どうしているんだ?」
「祖国さん達と一緒にいるホ」
 ブラジル達とだというのだ。
「それで楽しくやっているホ」
「しかし時々、だな」
「むっ、わかるホ?」
「多少はな」
 そうだというのだ。
「気付いていた」
「そうだったホ」
「それでだが」
 東郷はハニーに切り出す。
「あの娘がよければだが」
「ううむ、それは出来ないホ」
 ハニーはこれまでとは一転して難しい顔になって言った。
「のぞみはアステカの女神だホ」
「巫女じゃなくてか」
「そうだホ、女神だホ」
 ハニー達から見ればそうなのだ。
「だからそう簡単にはホ」
「里帰りもか」
「のぞみがいないとハニー達は困るホ」
 こうまで言う。
「だからその話はホ」
「それじゃあこうしてはどうだ?」
 東郷は拒むハニーに今度はこう言った。
「時々でいいんだ」
「時々だホ」
「あの娘が里帰りをしてだ」
 t轟轟はハニーに己の考えを話す。
「家や国籍はアステカにある」
「そうすればというホ?」
「ああ、これでどうだ」
 こうハニーに言った。
「そちらにも悪い条件じゃないな」
「のぞみは時々日本に帰って」
「そしてアステカに戻る」
 そうなるというのだ。
「これでどうだろうか」
「ううむ」 
 ハニーは東郷の言葉に考える顔になった、そして。
 そこから熟考する様、顔を顰めさせてそのうえで言った。
「わかったホーーーー」
「いいんだな」
「のぞみの困った顔を見るのも楽しいホが」
「いやいや、それは悪趣味じゃないか?」
「困っている娘萌えだホーーー」
 ここでも萌えだった。
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