DS編
小ロンド遺跡
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いただけあり、あたり一面水浸しで湿気もすごかった。それ以上に勘弁して欲しかったのが地面を埋め尽くすほどにあたりに散らばっている人骨だ。幽霊やらと戦っておいて今更な気がするが、化けてでられたりしたらたまったもんじゃない。
そんなことを考えていると、なにかの音が聞こえてきた。金属の擦れる音。これは・・・・・・
「鎧か?」
徐々に近づいてくる音。そして何より向けられた殺気からこの音が敵の接近であると判断し、銀騎士の剣と盾を装備し、構える。反響してやや解りづらいものの、敵のやってくる方角にも検討はついている。
「来た」
正面にあった崩れかけた階段。そこから降りてきたのは薄気味悪い人型だった。人骨を模した鎧を着込んだそいつは、右手に長剣左手に不気味な光を携えながら俺へと襲いかかる。
「こいつが、ダークレイスか!」
封印者が公王と共に封じていたというダークレイス。彼の話によれば彼奴らは人間性を奪い取る特殊な技を使うらしい。見た目だけで判断するならば、あの左手が怪しいが・・・・・・
まずは様子見と盾を構えて敵の初撃を待つ。踏み込みと同時に放たれた鋭い突きを受け流し、牽制気味の横切りを叩き込む。しかし、敵はさしてダメージを受けた様子もなく、流れるような四連?を放ってきた。
(強靭は高めで攻撃力もそれなり、か)
敵の技量などを見定めながら着実にダメージを蓄積させていく。すると、ダークレイスはこれまでとは違った動きを見せた。左手を腰だめに構え、その手に宿る輝きが強みを増す。
その輝きに悪寒を覚え、全力で回避行動に移る。おそらくは、あれが人間性を奪い取る技だろう。あの左手には注意が必要だ。
「じゃあ、そろそろ終わりにしよう」
ダークレイスの動きは大体掴んだ。左手にさえ気をつければ、怖い相手ではない。相手の一撃を盾で弾き、隙だらけになった腹に剣を突き刺し致命の一撃で屠り、俺はその場を後にした。
その後、新たに行けるようになった場所をすみずみまで探索した俺は、ついに公王へと挑むことにした。黒い森の庭で灰色の大狼シフを撃破し手に入れた、深淵を歩くことが可能となるアルトリウスの指輪を装備し、暗き闇の中へと身を躍らせる。
十数秒にも渡る落下の感覚の後、俺は何もない闇の中に降り立った。
しかし、本当に何もない。上も、左右も、下もただただ暗闇が広がっているだけだ。
ひとまず剣と盾を構え、前方へと歩き始める。ここに四人の公王がいるはずなのだが・・・・・・
そういえば、四人の公王とはどういった奴らなのだろうか。四人、とついているからには四人で一組の敵と捉えるのが普通だろう。
そこまで考えた所で背後に突如現れた巨大なソウルと、そのソウルの持ち主から向けられたであろう殺気を俺は感じ取り、すぐさま
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ