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るだろうし。
「そもそも月学の生徒じゃない人間が寮に住むってのもおかしいっしょ?」
「え? 君は――――」
「はい、退学届。丁度良いんで受理してください」
これまで出しそびれていた退学届を提出する。
特別課外活動部に協力はするが、学生でなくても問題はないはずだ。
「裏瀬、ちょっと待て」
「昨日も言っただろ? 月学は辞めるつもりだったって」
「まあ待ちたまえよ。君はまだ十六、七だろう? そう焦ることもないじゃないか」
教師としてはそれが正しいのだろうが……
俺は学生であることに価値を見い出せないのだから放って置いて欲しい。
「とりあえず休学と言うことにしておこう! はい、休・E・D! 何ちゃって」
色々とツッコミどころがあるが、相手にするのも馬鹿らしい。
「……じゃあ、それでいいですよ」
「いやぁ、良かったよかった。うんうん、若いうちから道を踏み外すのはよくないからねえ」
…………もう十分踏み外しているっての。
大体、素行調査くらいはやっているだろうから俺のことも知ってるだろうに。
何せ相手は天下の桐条だ。
色々揉み消していることまで調べられていても不思議ではない。
「話はこれでまとまったな。有里、早速今夜タルタロスへ向かうぞ」
そこら辺に触れるつもりはないようだ。
力を貸してくれればそれで良いと言うことなのだろう。
「了解です」
「え、ちょ! 先輩、その……裏瀬さん、怪我してるように見えるんすけど……」
チラチラとこちらを窺う伊織、ヤンキーとかには弱いタイプのようだ。
「タメ口でいい、さん付けはいらん。同年代だろ?」
「は、はは……」
距離を感じる苦笑い、好かれるタイプではないと思っていたが……まあいいや。
「問題ない。彼自身もそう言っているからな」
桐条が補足を入れてくれたので、俺もそれに乗っかり頷く。
「では明彦、部屋の案内を頼む」
「ああ、分かった。ところで美鶴、裏瀬が良いならば俺も――――」
「彼の同行を許すのは今回限りだ。タルタロスがどう言うものかを知ってもらうためにな」
そう言えば真田も怪我をしているな。
見た感じ動きが不自然だから……肋骨辺りかな?
ボクシングの――――ってわけはないか、アレに怪我させられるほどの奴はそうはいないし。
純粋な殴り合いだけで言うならば、俺も勝てないだろう。
「それ以降は彼にも傷が――少なくとも腕を動かせるようになるまでは控えてもらうつもりだ」
「……そうか」
「お前も後少しで復帰出来るんだから我慢しろ」
「分かった……ああ、すまんな裏瀬。行こうか」
真田の背を追って二階へと上がる。
二階の入り口にも溜まり場に出来そ
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