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ても自分の武器は決定打になるのはM500とホローポイントがあるにはあるが、それでもシノンの武器ヘカートの一撃の威力には到底及ばない。今回は本当に勝ち続けなければならないため、本戦に行けたとしたら“あれ”を使うことになるかもしれない。

 だが、この世界で上位入賞をして死銃に接触するのが優先事項だ。あの武器を使わずとも、何とかなるかもしれない。そんなことを考えながら運転してようやく総督府についた。総督府の前でバギーから降りるとそのまま総督府に入ってエントリーをパネルで済ませようとするがなぜか違和感を感じたため、振り返る。だが、そこには誰もいない。首をかしげながら再び向き直り、パネルに必要事項を打ち込むとすぐにその場から離れた。

 これで参加は出来たはずだから後はキリトを探せばいいだろう。時間に間に合わなかったら自分ひとりでもやるしかないが一人だと出来る範囲が狭くなるのでキリトにはいてほしいところだがこっちでのキリトでのキリトの容姿がわからなければ本当にどうしようもない。キリトの名前を叫びながら会うのも恥ずかしいしどうするかと思う。

「あいつなら……まず武器を選びに行くだろうな。あいつの選びそうな武器は……光剣とかか?いや、まさかGGOにまで来て剣を選ぶなんてことは……あるだろうな。銃を使うよりもあいつなら剣を使ったほうがいいかもしれないし……とりあえず、武器ショップ回ってみるかな。金がないから多分、金儲けの出来そうなところにいると思うからそこら辺から潰していくかな」

 そう呟きながらバギーに乗ってエンジンをかける。そしてそのままバギーを発進させた。とりあえず近いところから探していくためにメインストリートの中にある所から探す。どの店にもたくさんの客がいるがどれがキリトなのかさっぱりわからない。とりあえず動き方で探すもその中にはいなかったので次に行く。

 だが、もうすぐでBoBのエントリーも終了してしまうはずだ。BoBで名を上げたほうが確実に死銃が接触してもらう可能性があるため、キリトにも参加してもらいたいのだが無理なら一人で何とかするしかないと思う。

 そしてそのまま時間が過ぎるだけと思っていたが、エンジン音を聞いたのか一人の少女の声が聞こえた。

「ちょっとゲツガ!近くにいるなら来て!」

 この声から察するにシノンであろう。だが、何で自分を呼ぶ必要があるのだろうか。そんなことを考えながらバギーをシノンの声の聞こえたほうに向けて進める。そこにはどうも落ち着いた雰囲気ではないシノンともう一人少女がいた。

「どうしたんだよ、叫んだりなんかして」

 そうシノンに聞いた瞬間、すでにシノンはバギーの後ろの席に乗ってきた。

「ゲツガ、このまま総督府に向かって!このままじゃ、BOBにエントリーできなくなる!」

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