ナツVSエルザ
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「だりゃっ!」
短く跳ねて炎を纏った右の拳でエルザに殴りかかるナツ。
だがエルザは避け、空を切る音と共に剣を振った。
それをしゃがんで避け、炎を纏った足で蹴りを放つがそれをも避けられ、エルザの剣をリズムよく避ける。
エルザはナツの右肘辺りを蹴り、バランスを崩させる。
負けじとナツは火竜の咆哮を放つが、高く跳躍してエルザは避けた。
「あちち」
「こらナツ!テメェ!」
その炎は周りで勝負を見ていた人達の方へ向かう。
「凄い!」
「な?いい勝負してるだろ」
「どこが」
「実力を上げたのは確かなようね」
そしてナツとエルザ、お互いがお互いに一撃加えようとした、その時。
パアァン!と手を叩くような音が響き、動きを止める。
「そこまでだ。全員その場を動くな。私は評議院の使者である」
そう言うのは、カエルだった。
人間の様に服を着て、人間の様に5本指で、人間の様に2足歩行で、人間語を喋っているが・・・カエルである。
「評議院!?」
「使者だって!?」
「何でこんな所に!?」
「あのビジュアルについてはスルーなのね・・・」
見た目をツッコまない所にルーシィがツッコむ。
「先日の鉄の森テロ事件に置いて、器物損壊罪他11件の罪の容疑で・・・」
使者の言葉にティアは見当がついたのか溜息をつく。
「エルザ・スカーレットを逮捕する」
「え?」
「何だとぉぉぉっ!?」
突然のエルザの逮捕宣告に、ナツの驚きの叫びが響いた。
エルザが逮捕されて数時間後。
先ほどまでの盛り上がりはどこへやら、あの騒がしいギルドが静まり返っていた。
「出せっ!俺をここから出せぇっ!」
・・・その空気を察知しているのかいないのか、騒ぐ者が1人・・・いや、1匹。
「ナツ・・・うるさいわよ」
「出せーっ!」
「出したら暴れるでしょ?」
「暴れねぇよ!つーか元に戻せよっ!」
そこにはトカゲに姿を変えられ、コップの中に閉じ込められたナツがいた。
「少しはその喧しい口を閉じられないの?アンタを出したら、絶対エルザを助けに行くでしょ」
「しねぇよ!誰がエルザなんかっ!つーか、いいから出せよティア!」
ティアに反論するトカゲナツ。
「今回ばかりは相手が評議院じゃ、手の打ちようがねぇ・・・」
「出せーっ!俺は一言言ってやるんだーっ!評議員だが何だか知らねぇが、間違ってんのはあっちだろ!」
「ダメなんだよナツ。たとえ白だろうと、評議員が黒って言ったら黒になるんだ」
「俺達の言い分なんか聞くモンか」
「しっかしまァ・・・今まで散々やってきた事が何で今回に限って」
「あぁ・・・理解に苦しむね」
「そ
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