ナツVSエルザ
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<P.S. パパには秘密にしててね>
そして手紙を封筒に入れ、ギュポッと音を立ててハンコを押した。
それと同時に一息つき、ぐーっと腕を伸ばす。
「ハラハラドキドキの大冒険もいいけど、やっぱり自分ん家は落ち着くなァ」
「これで家賃7万Jは確かに安いなぁ」
ルーシィは1人暮らしだ。
今も家には1人でいるはずだし、今日誰かを招いた記憶もない。
声のする方を向いてみる、と。
「いいトコ見つかったな、ルーシィ」
1人掛け用のソファに堂々とグレイが座っていた。
「不法侵入ーっ!しかも人ん家で服脱ぐなー!」
「ぐほぉっ!」
容赦なく蹴りをお見舞いするルーシィ。
それに対してグレイは言い訳という名の弁解をする。
「ちょっと待て・・・誤解だ・・・!脱いでから来たんだが」
「帰れ!」
来てから脱ごうが脱いでから来ようが、不法侵入は不法侵入だ。
するとグレイは少し不機嫌そうな顔をする。
「例の『アレ』今日だぞ。忘れてんじゃねーかと思ってきてやったのによォ」
「アレ?」
「やっぱり忘れてんじゃねーか。出発前にナツが言ってただろ?」
グレイの言う『アレ』、それは・・・。
「ナツとエルザが戦うんだ!」
そう。出発前の約束通り、2人が戦うのだ。
ギルドの前には大勢の人だかりが出来ており、その中心にナツとエルザがいる。
「ちょ、ちょっと!本気なの!?2人とも!」
「あら、ルーシィ」
それを聞いたルーシィは人混みをかき分ける。
「本気も本気。本気でやらねば漢ではない!」
「エルザは女の子よ」
「怪物のメスさ、ティアもな」
「何か言ったかしら?マックス」
「き、聞いてたのかよ!?」
音も立てずに現れたティアにマックスが驚く。
「だって・・・最強チームの2人が激突したら・・・」
「最強チーム?何だそりゃ」
「あんたとナツとエルザ、それからルーとアルカとティアじゃないっ!妖精の尻尾トップ6でしょ」
「はぁ?くだんねぇ!誰がそんな事言ったんだよ」
力説するルーシィをグレイが笑いのける。
・・・が、グレイはとんでもない事を口にしてしまったのだ。
「グレイ君?」
「あ?・・・ってアルカじゃねぇか。どうしたんだよ、突然『君』付けするとか・・・」
アルカはにっこり笑っている。
だが、その後ろのオーラは恐ろしいものを感じさせていた。
グレイの顔からダラダラと汗が噴き出る。
「あーあ、グレイってば大変だね〜。ミラを泣かせちゃったから、アルカの逆鱗に触れちゃった」
「バカね」
そう。最強チームだと言ったのはアルカの恋人、ミラ。
そしてアルカは誰よりも何よりもミラを愛している。
その為、時々恐ろしい事にな
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