後日談13 優理のデバイス
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て立ち上がるティアナ。
「全く………トーレさんが来ると、何で冷たいのかな………?」
「恥ずかしいのだろう。他人にブラコンだと思われるのが」
「おっ、流石大家族の姉。分かってますね」
「まあな」
「何2人でこそこそ話しているんですか?」
大きなお盆に人数分のグラタンを乗せ、持ってきたティアナが不思議そうに呟く。
「いや、ティアナも随分と上達したと教えていたのだ」
「そうですか!私が兄さんを追い越すのも時間の問題ですね!!」
「ああ、そうだな」
「そうなったら立場無いな………」
その後、3人は楽しく食事をしたのだった………
「で、実際はどうなんです?」
食事が終わった深夜。
ティアナは既に片付けを済ませ、自分の部屋で寝ている。
大人の2人は未だにワインを飲んでおり、静かな部屋の中でゆったりとワインを楽しんでいた。
「何がだ?」
「ティアナの実力ですよ」
「………ハッキリ言えばまだまだだが、筋は良い。戦闘のパターンを瞬時に考え、実行する辺りを見ると戦闘指示を出すのに長けていそうだな」
「そうですか………」
トーレの答えを聞き、嬉しそうにワインを飲むティーダ。
「だが、どうしても魔力の低さが浮き彫りになるな。………まあまだ成長期と言うこともあってまだ問題に上げるのは早すぎるが、銃のデバイスを使う以上致命的になりかねん」
「そうですか………」
「なので魔力に余り頼らない戦い方も教えてるのだが………いかんせんクロスレンジの対応が増えてしまったので、ティーダの戦闘スタイルと大分変わりつつあるのだが………」
「構わないですよ、ティアナも執務官を目指している以上危険が伴うでしょうから、どんな状況化でも対応できる能力が無くちゃ駄目ですからね。それに………」
「それに………?」
「ウォーレンの戦い方にも似てるなって思って」
「ウォーレン・アレストか………彼も双銃を使うと聞いていたがクロスレンジも得意なのか?」
「ええ。………と言うよりウォーレンはどんな距離でも対応出来る戦い方を自分で作り出していました。瞬時にその場で有効な戦闘方法を思いつき、それを実行する。タイプ的にはティアナもそうだと思うんです。だから本当はウォーレンに直接教えてもらうのが一番だと思っていたんですけど………」
そう言ってグラスに入っていたワインを一気に飲み干すティーダ。
「本当に最後までアイツらしいというか何というか………零治君に話を聞いてそう思いましたよ」
「………」
今までウォーレンの話題に関しては触れない様にしてきたトーレだったが酔いが回って来た影響なのかティーダから話初めたのである。なのでティーダからウォーレンの話を直接聞くのは初めてだった。
「俺は本当はウォーレ
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