後日談13 優理のデバイス
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直撃したが、何とかアーマーが消え去る程のダメージを受ける前に抜けきった。
しかしあの盾から様々なロングレンジの魔法が使える様になったおかげでかなり手強くなった。しかもランスで、ライの光翼斬みたいな斬撃系の魔法も可能らしい。
流石にディバインバスターみたいな砲撃魔法を違う魔法と同時展開するのは無理みたいなのだが、誘導弾だけでも色々同時に放てるとなると対応がしづらくなる。
………まあそれでも弱点はあるのだが。
「き、来た!!」
慌てて盾で俺の砲撃を防御しながらランスで俺に向かって突いて来る。
そう、弱点とはクロスレンジの対応が前よりも難しくなったことだ。
長いランスだとどうしてもかなり近い距離だと長すぎて邪魔になる。両手で持つ槍ならば、まだ戦い様はあるだろうが、もう片方は大きな盾とどうしようもない。
………まあ盾で相手を突き飛ばしランスで攻撃なんて方法もあるのだろうが、今の優理にそんな攻撃方法が思いつける訳も無く、
「インパクトステーク!!」
優理の突きを難なく躱し、ステークの突きを盾にぶつけた。
「ぐうっ………!!」
激しくぶつかりあう杭と盾。
互いに火花を飛ばし、どちらも一向に譲らない。
「打ち込む!!」
大きな音と共に杭から魔力の弾が打ち込まれ、その度に盾に大きな衝撃が襲う。
「ぐううっ………」
優理は小さい体ながらその衝撃に懸命に耐える。しかし………
「きゃあああ!!」
4発目で耐え切れず吹っ飛ばされてしまった。
「これでチェックかな?」
「ううっ………」
ランチャーの先を優理の額に構え、そう言う俺。
そんな俺に悔しそうに睨む優理。
『お疲れ2人共。模擬戦終了だ』
「レイ、ブラックサレナだけって話なのに………」
「いや、だってさ………優理の魔力だとフィールド張っても破られるし、装甲も長く持ちそうに無かったし、攻撃はブラックサレナでデータも取れただろうし、だったら後はアーベントでも………」
「そう言って負けたく無かっただけじゃないんスか?」
「バカ言うな!!俺はそんなに心が狭くない!!」
「かわいそうに………おいで優理ちゃん」
「ううっ、クアットロ………」
鼻をすすりながらクアットロに抱きつく優理。
そんなに悔しかったのかな………?
「大人げ無いです………」
「レイ、優理が可哀想だよ」
「全く………」
星達にも言われ、本当に俺が悪い雰囲気になっている。
「スカさん、俺悪かったのか?」
「私としては色んなデータをとれたし万々歳なのだがね。しかしやはりランスは使いづらかったみたいだね。細剣にしたほうが良いかな?」
確かに突きオンリーなランスより優理の大きさに合っている細
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