第二十六話
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「さっさと片付けるわよ!セッシブバレット!」
「わかった、次元斬!!」
ディアたちから遠く離れたオアシス付近。
そこでクレスとイリアは引き付けた二体のサンドファングとの交戦を繰り広げていた。
お互いのマスターした技で別々のサンドファングに衝撃波を放った後、斬撃を相手に浴びせる剣技。
後方にステップしながら腰を低く下ろし銃を連射し、無数の弾丸を相手に放つ技がサンドファングを襲う。
「よし、このまま追撃する!」
技が的中するのを確認すると、クレスはそのまま一気に畳み掛けようと目前の相手に接近する。
しかし、そうはさせないとばかりに先程の斬撃で怯んだ筈のサンドファングはすぐに状態を建て直し、自身の鋭く光る尾でクレスに刺突を繰り出す。
「っぐ!」
間一髪、持っていた盾でそれを防ぐのに成功するが、尾に突き刺された盾はみるみるうちに石化していき重みを増していく。
このままでは邪魔になるだけだし、下手したら自分も盾を蝕む石化に巻き込まれかねないので、慌てて盾を外し地面に捨てる
地面に着くのと同時に盾は完全に石化してしまい、ただの石の塊になってしまった。
「危なかった・・・」
クレスは額に滲む汗を拭いながら安堵の息を吐く。
だが休みなど与えないというかのように、サンドファングは再び自身の尾でクレスを狙い尾を振るう。
「っく、はあぁ!!」
全身を大きく反らしてギリギリで尾を回避すると、そのまま隙が出来て無防備になったサンドファングの尾を切り落とす。
尾が切り落とされると、斬られた先から鮮血が一気に吹き出し砂漠の熱で燃えるような熱気を持った砂を真っ赤な液体で湿らせる。サンドファングは悲鳴を上げながら真っ赤な砂の上を転がり回る。
「これで、石化は使えない、イリア、僕はもう一体を倒すからこっちを頼む!」
「しょーがないわねぇ・・・」
「頼んだぞ!!」
まだ尾があり、体力も十分に余っているもう一体のサンドファングに狙いを定め、剣を振るう。
サンドファングはそれを尾の先で迎え撃ち、ガキンッという金属音同士がぶつかり合う音が砂漠に鳴り響く。
「ほんと、よくやるわねぇ・・・そんじゃ、さっさと始末しちゃいますか」
クレスとサンドファングの攻防を見つめていたイリアはめんどくさそうに頭を掻きながら、尾を切り落とされ苦しむサンドファングに視線を移す。
「随分と面倒な依頼だったけど、もう終わりだしさっさと決めるわ」
誰にともなくそう呟くと、銃口をサンドファングに向ける。
サンドファングは悪魔のようにニヤリと笑っているイリアに恐怖を感じながら何とか逃げようと、尾の激痛に耐えながらオアシスの奥地に向かって走り出す。
「そんなんで、あたしから逃げられると思ってん
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