暁 〜小説投稿サイト〜
天才少年と電脳少女
それぞれの未来
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・・・・誰かに呼ばれている気がして、目が覚めた。そこには、みんなが俺を覗き込んでいた。龍次、アイン、ダブルフィンガー、彩華、ミスクアトロ、ギブミーファイブ、夢人、奈菜。一人もかけることなく、みんなが、俺の目醒めを喜んでいた
どうやらここは、どこかの病院らしい
「よかったっ!慎次君の目が覚めた!」
そういって奈菜は俺の手を握った
「東京は、どうなったんだ?」
俺は龍次に聞いた
「氷河期プログラムは全破壊された。アインもこの通り。今日も日本はいつも通りだ」
龍次はそういって、窓を開けてくれた。そこから吹く少し暖かい風は、平凡で、やっと俺は一息つける気がした
これで世界は救われた。こんな俺でも、世界を救った一人になれたんだ。
・・・・もう、何も心配することはない、今日で、みんなとは別れる。今日で俺たちが集まる理由は何もなくなる。みんな自分の家に帰れる
嬉しい気がしたが、淋しさのほうが、俺の心の中では上回っていた。

別れの日はすぐにやってきた。2日後、成田空港で、俺たちは分かれることになった。ミスクアトロはイタリアへ、アインはドイツへ、ダブルフィンガーとギブミーファイブはアメリカへ、それぞれ自分の故郷に帰ることになった。
もう俺たちは、これから先、出あう必要はない、二度と会う必要はない。そう考えると、寂しかった。だから俺は最後の提案を持ちかけた
「なぁ、俺はこの日を記念日にしたい。だから来年、この日、この時間、この場所で、もう一回会うなんてダメだろうか」
その提案に、みんなは何も言わず、ただうなづいた。嬉しくなった俺は大きな声でこういった
「また、この場所で!お元気で!」
そうして、俺たちにはまた、平凡な日々が流れ始めた

・・・・4か月後
俺と龍次は、俺が住んでいた家に一緒に住んでいる。奈菜とはもともと、奈菜や夢人や彩華とは同じ町に住んでいるため、1週間に2度のペースでよくあっている。さらに、俺と奈菜は付き合うことにした。もう二度と、この手を離さないと決めたから
「あ、ダブルフィンガーから手紙が来てるな」
龍次がメールボックスに届いた何通かの手紙の中から、ダブルフィンガーからの手紙を見つけた。そこには英文で、こう書いてあった
「最近、ようやく、ギブミーファイブと一緒にサーカス団を再開しました。よかったら見に来てください」
と、丁寧な文で書かれており、さらにはサーカスのチケットもついてきていた
「これは見に行くしかないな」
俺は手紙を見てつぶやいた。さらに俺が手紙をいろいろとみていると、ミスクアトロからのはがきを見つけた
そこにはミスクアトロが舞台の上で踊る写真だった
「バレエダンサーに復活したんだな」
龍次はそういって、さらに手紙を探した。すると、アインからの手紙を見つけた
「龍次さん、慎次さん、元気で
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