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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第157話】
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坂だ」


 そう告げた織斑先生、だが篠ノ之は俺が相手だと不満なのか――。


「有坂が相手……ですか?」


 明らかに怪訝そうな表情で俺を見る篠ノ之。


「そうだ。……何か不服でもあるのか?」

「……ぃぇ、ただ昨日は私が勝ったので今日も昨日と同じ結果になるのではと危惧しただけです」


 そんな篠ノ之の発言に、やはり周りがざわざわとざわつく――美冬何か、明らかに表情が変わったし。


「ほぅ。……それだけの自信があるなら、別に断る理由もないだろ?」

「……はぁ」

「それは肯定と取るぞ。――二人とも、ISを展開しろ」


 言うや、腕を組んで篠ノ之を見る織斑先生。

 それに応える様に、篠ノ之は静かに頷く――そして。


「来い、紅椿!」


 一瞬眩い光が辺りを包む。

 その光が治まると、篠ノ之は紅椿を纏っていた。


「……有坂、貴様も展開しろ」

「了解。――村雲、展開する!」


 言うや、高々と後方宙返り――その最中、先ほどと同じく眩い光が包み、治まると空に浮き、村雲・森羅を纏う――。


「あれ?有坂君のIS、見た目かわってない?」

「うんうん。やっぱりかわってる!……フルスキンタイプ?」

「もしかして……第二形態移行したの!?」


 そんな周りの声を拾う――と、流石にきゃいきゃい煩い一年生に向けて織斑先生が。


「……小娘ども、考察は後にしろ。――オルコット、デュノア、ボーデヴィッヒ、前に出ろ」

「「「は、はい!」」」


 突如呼ばれた欧州連合三人娘は返事と共に直ぐ様前にやって来た。


「お前たち、これをここのビーチ五メートル間隔で埋設しろ。いいな?」

「え、えぇ。わかりましたわ」

「わかりました」

「了解しました。――教官、これは地雷ですか……?」

「……地雷の訳が無いだろ。有坂博士考案の【埋設型ポータブルシールドバリアー発生器】だ。……それとボーデヴィッヒ、織斑先生だ」

「し、失礼しました、織斑先生」

「うむ。では埋設開始しろ。――有坂、篠ノ之は所定位置で模擬戦準備」

「わかりました」

「了解」


 言って、篠ノ之は飛翔――高度三十メートル地点へと到達すると、刀を構える。

 俺はゆっくりとその場へ向かいながら、粒子形成させた天狼を出したり消したりしながら向かう――。

 その都度、粒子が収束しては弾けて虚空へ消え、また収束と何度も繰り返していた。

 高度三十メートル地点へ到達すると――。


「……またお前と模擬戦とは、織斑先生は一体何を考えているのだ。有坂の相手など、他の候補生で十分だろうに……」


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