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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第157話】
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ファスト用の高速機動パッケージ『風(フェン)』よ!」


 そう言って散らばっていたパーツを指差し、ドヤ顔で言う鈴音。


「……俺には残骸にしか見えないがな。特にこれ何だよ?追加装甲か?」

「ちょっ!?そ、それはいいじゃないッ!?バカ!」


 手に持つ追加装甲は、変な形に前面に突き出していた――。

 そして、手に持つそれを強引に奪い取る鈴音。


「……?おかしな奴だな、たかが追加装甲なのに全力で奪い取るとは」

「べ、別に良いでしょ!バカ!スケベ!」

「どんな言われ様だよ……」


 高々追加装甲触っただけでスケベとか……ったく。

「……てかこれがあるなら福音の時、来れたんじゃ――」

「……風だけは最初からバラバラだったのよ、パッケージが……。私が落としたからじゃないからね!?勘違いしないでよ!……多分、紅椿の落下の衝撃かも」

「落下の衝撃?――コンテナ、安いのを使ってたのか?」

「そ、そこはわかんないけど……。――べ、別にいいじゃない!」

「……そうだな」


 そんな返事をしながら、俺は近くのチェーンっぽい物を手にすると今度は――。


「ふふん。ヒルト、それに興味わかない?」

「……別に。鉄鎖術にでも使うのか?」

「興味を持てーッ!!……これはね、《高電圧縛鎖(ボルテック・チェーン)》よ。これで相手を捕縛して電流を相手に流し込むの」


 訊いてすらいないのに説明を始める鈴音。

 てか何気に危ない武装だな。

 とりあえず、物騒なこの武器をコンテナへと直す。


「……何気に今の鉄鎖は中国語じゃないんだな」

「そうね。実は外注で作られたりしてるのよ。日本製も多いのよ?」

「成る程、まあ日本製は信頼が高いからな。……鈴音の前で言うのも何だが、中国って何かと爆発するイメージ多いからな」

「ぅっ……それは流石に否定出来ないわね。――実際IS専門装備の会社も、爆発騒ぎ起こしたりするからね……はぁ……」


 溜め息をつく鈴音を他所に、俺は甲龍用のパーツをコンテナに収納していく――。


「……うし、ある程度は片付いたな」

「そ、そぅね。……ぁりがと、ヒルト」

「気にするな。でも次からはあんまり散らかすなよ?てか一夏とやる方がいいぞ?俺と居れば誤解するかもしれないのに」

「……そぅ……だよね。――へへっ、でもあんたの方が気軽に言えるのよ!悪友みたいな?」

「なんじゃそりゃ?――まあ俺で良いならいいがな。……じゃあまた何かあったら言えよ」

「あんたもね?」


 言って、手を振るとその場を立ち去る。

 一年生凡そ120人居るせいか、思ったよりも撤収作業時間はかから
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