暁 〜小説投稿サイト〜
IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第157話】
[1/5]
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
――IS試験用ビーチ――
朝食を食べ終えた俺達一年生は現在、試験用ビーチに居る。
朝なのに照りつける容赦のない夏の日差しに、息を切らせている子も既にいるぐらいだった。
心地いいのは吹き抜ける潮風――沖はもっと風が凄いのかもしれない……。
「有坂ーっ。わりぃが、こっち手伝ってくれないか?」
「ん?……栗原なら一人でも運べそうな気がするが」
そんな感じで栗原が持とうとするIS機材を眺める俺。
それに不服なのか、唇を尖らせながら――。
「何だよ、少しは俺も女扱いしろよな!……いいから、手伝えよ……な?」
自分なりに可愛く見せようとしたのか、普段とは違う栗原を見て軽く返事をした。
「はいはい」
「『はい』は一回だろ!」
「はーい」
「伸ばすなーッ!!」
そんなやり取りがビーチ一帯に響く。
昨日一日が凄く長く感じたのに、今日は何だか短く感じる。
IS機材を栗原と二人でコンテナに収納していると後ろから――。
「ヒルト、悪いけどこっちも手伝ってくれない?」
「ん?……何だ、鈴音か」
「……何だとは何よ」
腰に両手を当て、目尻を吊り上げる鈴音。
「手伝ってって何を手伝うんだよ?――栗原、そっちは大丈夫か?」
「あ、あぁ。わりぃな有坂。……た、助かった……よ」
「そか。なら鈴音手伝ってくるから何かあればまた呼んでくれ」
「お、おぅ。また……な」
コンテナから出ると、鈴音は満足した様な表情を見せる。
「ふふん、やっと来たわね。さぁ、こっちよ」
「了解〜」
そう返事をし、後ろから追従するとすぐに目的の場所に着いた。
「……何だ、この散らかり様は」
「ふふん、感謝しなさいよ。甲龍用のパーツを片付けるの、手伝わせてあげるんだから」
ニシシッと八重歯を見せる鈴音。
「……量が多いから一人でやってくれ」
「ちょっ!?何よ!手伝わせてあげるんだから手伝いなさいよッ!」
「……だって……この散らかり様は……」
何だかわからないぐらい甲龍用のパーツが散らばっていた。
「し、仕方ないでしょ!……片付けてたら落としたんだもん……」
「……ったく、こういうのは一夏に頼めよな?二人っきりになれるチャンスだろうにさ」
言って向こう側を見ると、一夏は山田先生と会話をしていた。
とりあえず近くに散らばっていた甲龍用のパーツを持ち、コンテナへと収めていく。
「そういや、このパーツは何なんだ?」
「ふふん。訊いて驚きなさいよ!これはね、キャノンボール・
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ