幼年期編
第2章
美琴ちゃんの彼氏(暫定)を餌付けしよう by 美鈴
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自分の隣に座ってくるあけみさんを見て、いやそれでいいのかマスターとか思わないこともない。
「ん、それなんですか?」
「美琴ちゃんとその彼氏の様子よ〜」
「ふむふむ、美琴ちゃんが男の子と仲良くなっていたと。いや最近の子は進んでるんですね〜」
「いや、そういう関心の仕方はどうなのよ…」
あなたのとこの娘さんだって連れてくるかもしれないわよ。
「ほらほら、そこのコンセント使って」
「…いや、まぁありがたいけどさ」
〜しばらくおまちください〜
「美琴ちゃん可愛いですね〜」
「でしょ〜、あ、こんど涙子ちゃんも遊びに連れてきなさいな。弟くんもいっしょでいいいわよ」
〜さらにしばらくお待ちください〜
「この当麻くんでしたっけ?この子は将来無自覚の女たらしになりそうですね〜」
「…同感だわ。美琴ちゃん将来苦労しそうね〜」
〜またまたしばらくおまちください〜
「あらあら当麻さんったらやっぱり刀夜さんの息子ですねぇ、あんなかわいらいい子をたらしこんで」
「これは涙子はあわせるべきじゃないかしらね…」
「ていうか、誰?」
〜もう一回だけしばらくお待ちください〜
「すいません、自分から誘っておいて放置してしまって」
「いえいえ、おかげで久しぶりに当麻さんの生き生きとしているところを見れましたし」
というか熱中しすぎた。自分から誘ったにもかかわらず当麻くんのお母さん、上条詩菜さんに気付かないとかちょっとどうかと思う。
「……お客さんが来たのに気付けないなんてわたしマスター失格です」
「あけみさんはさっさと紅茶用意する!!」
「は、はい〜〜!!」
あけみさんはもっと重症なのでわたしは大丈夫。自分よりの緊張している人を見ると緊張できないのと同じ原理だろうなと思う。
とりあえずは詩菜さんを呼び出した目的から単刀直入に言おうと思う。
「で、話したかったことなんですけど………という提案なんですけど」
「そうですね。明日から連休ですしいいかもですね。あ、それならわたしもそちらにいっちゃおうかしら」
「いいですね歓迎しますよ。あ、でも旦那さんは…」
「いえ、いまはちょうど出張中で家に居ないんですよ」
それならば問題なく行えるだろう、私としても詩菜さんという友人ができて一石二鳥だ。
「よしじゃあ決まりですね」
「美琴ちゃん、当麻くんただいま〜」
話をまとめた私は家に帰ってきていた。だが家の中が静かだ。てっきり美琴ちゃんが当麻くんと二人でお出迎えして
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