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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
八十二話:ラインハット国内事情
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から、コイツもアルカパに逃げ帰らずにしがみついてたわけか。
私からしたら、良かったのか悪かったのかわからんが。
「その割には、関所を守る兵士の態度は悪くなかったようだが。お前にしても、ドーラに変に執着した以外は、おかしいというほどのことも無かったし。その辺りはどうなんだ」
「特権を与えられてるとは言っても、乱用すれば処罰されるから。ある程度は大目に見てもらえるとは言え、やり過ぎたら痛い目を見て職も失うからな。それなりに、節度は弁えてる。ドーラちゃんのことは、別だ!だって彼女は……すみませんすみませんもうしません」
また熱弁を振るい出してヘンリーとピエールからダブルで殺気を浴び、速やかに謝罪するナンパ兵士。
何回やる気なんだ、これ。
「……太后と国王の関係は、どうなんだ?国王を
蔑
(
ないがし
)
ろにして、実権を握ってるのか?」
「……特に、そんな話は聞かないが。王様がまだお若いから、摂政という形で政務を担われてるとしか。何しろデール様が王位に就かれたのは、今から九年程前だから……七歳の時になるわけだから。ヒラ兵士にわかる範囲でだから、実際のところは知らないが」
へー、デールくん
同い年
(
タメ
)
か。
私、ていうかドーラと。
だからどうってことも無いが。
「……城へは、一般の者は立ち入れるのか?国王に、謁見することは」
「無理だな。城に勤める者か、特に許可を得た者以外は立ち入れない」
「城に勤めている者に同伴しても、無理なのか?」
「……少なくとも僕では無理だ。余程高い地位にある者なら、別だろうけど」
「そうか。まあお前に同行する気は無いから、それはいいんだが」
なら、なぜ聞いたし。
とたぶん一瞬だけ、私とナンパ兵士の気持ちがシンクロした。と思う。
……嫌がらせだ。きっとそうだ。
「城と兵士のことはわかった。国民は、どうなんだ?国王や太后のことを、どう思ってる?」
「……良くは、思って無いだろうな。僕は子供だったから実際に知ってるわけじゃ無いが、税の取り立ては随分厳しくなったっていうし、兵士の特権だって国民からしたら余計な負担を背負わされてるだけだ。安くした分を、国が補填するという話でも無いし。兵士の僕が言うのも、なんだけど」
「……そうか。言いにくいことまで聞いて、悪かったな。助かった。ありがとう」
「礼なんて言うくらいならドーラちゃんとすみませんすみません本当にもう言いませんやめてください死んでしまいます」
とうとう殺気だけでなく、手が出たらしい。
見えないだけに怖いです、ピエールさん。
「よし、ドーラ。帰るぞ。お前が絡むとコイツはやっぱダメだ。用は済んだしな」
「では、拙者は暫し此奴を見張っておりますゆえ。十分に離れてから追いかけますゆえ、ドーラ
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