第八章
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いえそれでも」
「それでは最後の仕上げです」
まだある。今度は何だろうと思った。
「帽振れ」
「帽振れーーーーーーーっ!」
「お別れの挨拶です」
「何か最高の気分ですね」
もう速水は自分が受けている礼に対して言葉を失ってしまっていた。
「本当に。ここまで」
「またいらして下さい」
司令が最後に声をかけてきた。
「できれば今度は御客様として。仕事ではなく」
「はい」
彼は笑顔で基地を歩いていった。振り向かずともその背に果てしない感謝と祝辞を浴びながら。それを後ろから横須賀の夜の世界を後にするのであった。
占術師速水丈太郎 横須賀の海にて 完
2006・1・23
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