七話 「日々の鍛練」
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ている。既に全体が中々の速さで動いている。
組手の後は、体を休めながらチャクラのコントロールの練習だ。
既にここ数ヵ月で、白はチャクラの扱い方を粗方理解してきた。
チャクラの扱いは基本だ。術を使う際にも必要となる。だから、力を入れた。白は直ぐに理解したが。
俺のような存在が頭で理解した上で何度となく体に教え込み繰り返し、染みこませ何日何週間もかけて覚えた物を、白は“感覚”で掴む。覚える速さが違った。
もっとも、原作でも最初の頃の木の葉丸とかが術出来てたくらいだし、現実的にそこまで難しくはないのだろう。直ぐに教えられる類のモノなのかもしれない。
他の事とも並行して色々やっているので変化を除き術はまだ覚えていないが直ぐに覚えるだろう。もう少ししたら、印の理論なんかも理解せにゃならんが大丈夫だろうきっと。
原作を思えば何年もアカデミーで学ぶ、みたいな感じだったが、そんなに時間がかかるのか疑問だ。
もっとも、知識と言うよりは実践重視でやっているからかもしれないが。
それに為になる道徳染みた話などはロクにしていなこともあるだろう。純粋な学業自体なら自分には知識が既にあるし、白も呑み込みが早く、その分の時間が短縮されているからかもしれない。
理数とか、時間かかるもんなぁ……。あれ、覚えるための練習の方が半分以上時間取ってるし。
ちなみに知識の方なら家の方でできるのでそっちでやっている。時間は有効にしないと。
単純にチャクラ量がまだ少ないからなのか割れないが、水風船は両手で持って後一歩の所まで来ている。全体の至る所がグニュグニュっと伸びたり戻ったりする。この調子なら、後半年たたずに一段階目は何とかなるかもしれない。
木に背中を預けながら、すぐそばの白の方を見る。
白の方の水の動きも似たようなものだ。チャクラ量さえ何とかなれば、白は既に二段階目にも行けるだろう。まあ、歳はしょうがない。それに、成長速度から見ても、きっと俺よりも速く割れる。後二、三か月位だろうか。
原作のナルトの様なコツとかさせれば早いかもしれない。だがまだ時間はあるし、なんとかなりそうなのだから普通にしてもらいたい。
チャクラの量も、直ぐに増える。教えられてなかっただけで、素質自体は俺とは比べものにならない。どのようにチャクラとして扱うか、精神・身体エネルギーをどう意識し、練るか。その感覚さえつかめば速く、実際既に白はそれを掴んでいる。
それと、分かったことだが白は水の操作と相性がいい。他のチャクラ操作系の物はまだ俺よりも拙いのに、水を使う物は習得の速さというか、練度が違う。
俺は両手で持っているのに、白は片手なのだから。
才能だけでなく、相性もあるのだろう。ある程度進んだら、チャクラ印紙で属性でも調べてみるか。
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