第1章 僕と文月学園。
九時間目 許せない人
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拳をぐるぐる巻きにし、話に加わる。
「もし、失敗したら?」
「失敗するな。必ず成功させろ」
これは、失敗=敗北と見ても間違いなさそうだ。
「それじゃ、うまくやれよ」
「え、どこかいくの?」
「Dクラスに指示を出してくる。例の件でな」
さて、明久と僕でBクラスに奇襲か。
かなり難しい。
「明久、お前は確かに点数は低いが、秀吉やムッツリーニのようにお前にも秀でている部分がある。だから俺はお前を信頼している」
「....雄二」
「うまくやれ。計画に変更はない」
そこから明久が少し考え込んでいた。
「.....あ」
ん?明久が何か思いついたようだ。
「....痛そうだよなぁ」
「明久、何か思いついたの?」
「.....うん。.....よっしゃ!あの外道に目にもの見せてやる!」
覚悟、決めたみたいだ。
やろうとしていることは明久の行ったことからわかった。
「美波!武藤くんも君島くんも協力してくれ!」
明久が補給テスト中の3人に声をかける。
「どうしたの?」
「何か用か?」
「補給テストがあるんだけど」
「補給テストは中断。その代わり、僕に協力してほしい。この戦争の鍵を握る大切な役割なんだ」
「....随分とマシな話みたいね」
「うん。ここからは冗談抜きだ」
「何をすればいいの?」
「僕と召喚獣で勝負して欲しい」
―☆―☆―☆―
Dクラス前。
中では明久たちが始めたようだ。
「さて、俺は俺でやらなきゃ」
そして僕は屋上に向かった。
午後、2時59分。作戦まで、あと少し。
屋上につくと、ムッツリーニは既にいた。
「.......遅い」
ムッツリーニのとなりには、鉄人こと西村先生。
「ごめん。――さて、そろそろだね」
『だぁぁーーっしゃぁーっ』
ドゴォッ
少し遅れて破壊音。
「....行ってくる」
「言ってらっさ〜い」
ムッツリーニを見送る。
『バカな!教師ごとだと!?だが、予想の範囲内だ!囲め!』
さて行きますかな。
屋上にぶら下がり、反動をつけて飛び込む。
「土屋もおとりだと!?」
あせった根本の声。
「西村先生!現国勝負をBクラス根本に申込みます!」
「なんだと思ったらバカか、お前。俺が文系得意だと知ってるのか!」
完全に馬鹿にしたような声。
『Bクラス根本 恭二
現国 342点 』
確かに高い。でも...
「こっちは糞真面目だ、バカ野郎!《サモン!》」
『Bクラス根本 恭二vs Fクラス 織斑 蒼空
現国 342点 vs 592点 』
瞬間的に飛び込み、一刀両断。
「バカな...この俺がFクラスごときに....」
こうして、Bクラス戦は一応終わった。
「明久、随分と思い切った行動
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