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プリテンダー千雨
修学旅行編
第九話
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かかる。

「くっ!」

刹那さんはそれを刀で防御した。すると、相手は一度距離を取って着地する。

「どうも〜。神鳴流で〜す。」

それは刹那さんと同じくらいの年の女の子だった。フリフリの洋服を着てメガネをかけていて、頭にはツバの広い日除け帽をかぶっている。そして、その両手には長さの違う二本の刀を持っていた。

「お前が神鳴流だと?」

同じ流派の刹那さんが聞いた。僕もそう思う。だってこの人、刹那さんとは違って侍って感じがしないんだもん。

「はい、月詠いいます〜。刹那センパイのお話は聞いていたので、一度お相手しとう思っとりました〜。」

「悪いが、貴様の相手をしている暇は無い!直ぐに片付けさせてもらうぞ!!!」

そう言って刹那さんは月詠と戦い始める。でも・・・

「ざ〜んが〜んけ〜ん。」

「ぐっ、速い!!」

刹那さんが押され始めた。どうして!?

「ふふふ。神鳴流は後生大事に対化物用の野太刀を抱えておるからなあ。小回りの効く二刀流相手やと不利になるのは道理や。」

すると、陰陽師の女の人が言った。

「さて、今のうちに私は失礼させてもらいましょか。」

そして、彼女はこの場から逃げ出そうとする。でも!僕を忘れ無いで下さい!!!

「ラス・テル・マ・スキル・マギステル!風の精霊11人 縛鎖となりて敵を捕まえろ 魔法の射手・戒めの風矢?」

「しまった!ガキの事を忘れとった!!」

女の人は本当に僕の事を忘れていたらしい。なら好都合だ。このままやっつけてこのかさんを取り返そう。
そう思った時だった。月詠が乗って来た車が勝手に動き出して女の人を守ったのは。まさか・・・

「トランスフォーム!!」

そして、僕の予想通り。車はロボットへと変形した。

「助かったわ。デッドエンド。」

「お前が油断し過ぎなんだよ。」

女の人が礼を言うと、トランスフォーマー“デッドエンド”は素っ気なく答える。

「デストロンなんかと手を組んでまでして、このかをどうしようって言うのよ!!」

その時、熊と戦っているアスナさんが叫んだ。すると、女の人は答える。

「せやなあ・・・まずは呪薬と呪符でも使って口を利けんようにして、上いことウチらの言う事聞く操り人形にするのがええな。」

な、何だって・・・

「おいおい。そいつを俺らデストロンのためのエネルギープラントとしても提供するって約束も忘れんなよ。」

その時、デッドエンドが女の人に言った。

「分かっとるわ。せやけど、魔力を絞り取り過ぎて殺したらあかんで。」

・・・もう怒った!僕の生徒そんな事をしようだなんて!!

「このかに・・・」

「お嬢様に・・・」

「「そんな事させるか
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