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プリテンダー千雨
修学旅行編
第九話
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ですか、千雨さん!!」

「ああ、何とかな。」

先生達は私の足元に駆け寄ってきた。

「私がデストロンの相手をします。だから先生達は近衛の救出を。」

「分かりました!」

「千雨ちゃんも気を付けてね!」

「御武運を!」

そして、先生達が女の方へ向かった後、私はデストロンと向き直った。んじゃ“時間稼ぎ”を始めますか。




《ネギSide》

千雨さんがあの大きなロボット、デストロンの相手をしてくれている間に僕たちはこのかさんの救出に乗り出した。

「アスナさん!仮契約のパートナーはその人に合わせたアイテム“アーティファクト”が使えます!!アスナさんのは確か“ハマノツルギ”だったハズです!!!」

「よし!行くわよ!!!」

仮契約カードに描いてある通りなら、ハマノツルギって言うの強そうな大きい剣なんだけど・・・出てきたモノは刃の部分がハリセンになっていた。

「ちょっとネギ!どうなってんのよ!!!」

「ぼ、僕に聞かれても・・・」

「姐さん!アーティファクトってのはそれを扱う奴の実力に合わせて形を変えるモノなんだ!!」

僕が答えられないでいると、代わりにカモ君が答えた。って事はアスナさんはまだ未熟って事?

「もう!こうなりゃヤケよ!!!」

すると、アスナさんは刀を抜いた刹那さんと一緒に陰陽師の女の人に向かって突撃して行った。そして、それぞれの武器を振り下ろすけど・・・突然現れた影に防がれてしまった。

「な、何よこいつら!?」

アスナさんが思わず叫ぶ。二人の攻撃を受け止めたのはファンシーなデザインの猿と熊の着ぐるみだった。

「陰陽師の“前鬼”と“後鬼”です!!!」

すると、刹那さんが説明した。“前鬼”と“後鬼”。魔法使いのパートナーと同じように術者が術を発動させるための時間を稼ぐ前衛の式神って旅館で刹那さんから聞いた。

「どうや、うちの“猿鬼”と“熊鬼”は。見た目はこんなんやけど、甘く見たら痛い目見るで。」

「こんのお!!!」

女の人がそう言うと、アスナさんが邪魔だと言わんばかりに猿の式神にハリセンを振り下ろした。すると、なんと式神が消えた。もしかして、これがアスナさんのアーティファクトの能力?

「どうやら、私のハリセンでどうにか出来るみたいね。刹那さん!そっちの熊の相手は私がするから、このかを!!」

「分かりました!」

熊をアスナさんに任せてこのかさんの救出に向かう刹那さん。でもその時、赤いスポーツカーが刹那さん目掛けて突っ込んで来た。

「刹那さん!危ない!!」

僕が叫ぶと、刹那さんはスポーツカーの突進を避けた。すると、スポーツカーは止まってドアが開くと、その中から誰かが刹那さんに向かって飛び
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