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エネミーワールド
1章 平穏な生活に終止符
第一話「終わる平穏な生活」
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、そんなはずは…ない…よね?

シャイン
「えっと君は?」

メル
「メル…。」

うわっ…絶対見られてるよ。見られたよ!!で、でもなんとかなるはず…

シャイン
「僕はシャイン。今の見なかったことにして…くれないかな?」

メル
「無理。やっと会えたんだから。」

シャイン
「会えたって…そんなこと僕は知らないよ。とにかく…黙っててくれないかな?」

メル
「それはできないわ。今から私、あなたの友達になることになるから…。」

ぇ、な、何言ってるの!?何々!?本当に…ぇー!?わけわからない。

シャイン
「えっーと。友達になるのはいいとして…言わないで!!お願いします!!この通りです!!」

メル
「無理よ。あなたは私の友達なるんだから…周りにも言わないと…ね?」

シャイン
「いやいやいやいやいや!!そんな事したら僕…どうなるのさ!!」

メル
「そういうことよ。」

シャイン
「いやいやいやいやいや!!そういうことよ。ってなんだよ!!僕…死んじゃうじゃないか!!」

派手なツッコミをしたせいか彼女はクスクスと笑い出した。さっきまで無表情だったと思うと不気味さが増す。

メル
「面白いわ。いいわ。決定よ。」

シャイン
「決定って…何が!?」

メル
「友・達・確・定」

ガ・チ・で・?ちょちょちょッ!!待ってくれ!!理解できない!!おかしいって!!

シャイン
「む?」

メル
「理解できてないようね。ま、これ見て。」

メルはアスファルトの地面に触れた。すると信じがたい事だが柔らかくなって歪んでしまっていた。

シャイン
「も、もしかして…異能者?ってこと?」

メル
「そうよ。あなたと同じようにね。」

ぇ、わけわかんない…なんで僕にそれを打ち明けるのかが、理解できない。そんな事したら…軽蔑されるだろうに…。どうして僕に…?

メル
「友達だからよ。」

シャイン
「ぇ?」

わけがわからない。いつ友達になった?へ?それにどうして友達なんかに…。…!?
ぁぁ…そうか。こういうことだったんだ。僕がしようといた事は…。

メル
「友達でしょう?」

シャイン
「あぁ…友達だ。」

そうか…。僕がしたかったのはこれ…。

メル
「よろしくね。」

シャイン
「うん。よろしく。」

軽く握手を交わし、僕は帰宅した。友達ができた。とても奇妙な出会いだった。でも少し嬉しかったような。

シャイン
「はぁ…疲れたぁ〜。」

ベッドにダイブした僕は思い出す。彼女の顔を…。握手をかわした時、あの無表情だった顔が確かに笑った。

シャイン
「メル…。かぁ〜。」

この妙
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