プレイバック Part.1 その2
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だよね。僕本で読んだ事があるんだけど……この子は猫じゃないよ。地獄の殺し屋と呼ばれてる『キラーパンサー』の子供『ベビーパンサー』だよ!」
と言って猫さんの正体を暴露しました!
え、嘘!? その猫さん……そんなに危険な存在なの!?
「きっとまだ子供だから、相手が子供とは言え人間2人を相手に勝てなかったんだね。まぁあと数ヶ月もすれば、この子も成長し人間の子供2人くらいはペロリと平らげちゃうだろうね。何せキラーパンサーってのは頭が良いから、何時までも苛められた事は憶えているらしいから……」
ちょっと……私達は大丈夫なの!?
確かに苛めてないけど、野生の本能に従って襲われたりしないの?
アルスは安心しきってるし、大丈夫って事よね……?
「さぁ猫さん。これからは僕の家で一緒に暮らそうね! 僕の住んでる場所はね、このアルカパより東のサンタローズって村なんだ。子供の足じゃ時間かかる距離だけど、君の足だったら1時間で行ける距離なんだよ」
アルスは猫さんから手を放す……
だが私の事は勿論、悪ガキ共の事も襲いそうな素振りは見られない。
スドー君の様にアルスの後を嬉しそうに付いて行く……
どうやらアルスはモンスターに好かれる素質を持っている様だ……
と言う事はアルスと仲良くし、尚且つ猫さんとも仲良くなる必要があるだろう。
間違っても襲われない様に……好かれておく必要が大いにあるだろう!
どうするか……どうすれば好かれるだろうか……?
そうだ!
「そうだ……何時までも猫ちゃんて呼ぶのは可哀想よね。私達でこの子にも名前を付けてあげましょうよ!」
とっても素敵な名前を付けて、私が良い子だというのをアピールしよう!
スドー君でも成功した方法だ……きっと大丈夫よ。
「じゃぁ私が幾つか名前を上げるから、アルスが良いと思ったのに決めてね……先ずは『ボロンゴ』ってのはどう?」
スドー君の時と同じように、私が提案をしてアルスがそれに修正を加える……
完璧ね。
「ねぇビアンカ……申し訳ないけど、この子女の子だよ。せめてもっと可愛らしい名前を候補に上げてよ……」
しくじった!
今回はスドー君とは違い、男女の区別が付きやすく、アルスにダメ出しをされてしまった。
チラリと猫さんを見ると、どことなく怒りが籠もってる様に見えてくる。
ちょっと……そんなに牙を剥かないでよ!
私は敵ではないのよ……
「あら……女の子なの。じゃぁ……『チロル』ってのはどう?」
慌てて代わりの名前を提示する。
我ながらチロルは良いと思う。咄嗟に思いついたにしては良い名前だと本当に思う!
「うん。チロルっての良いね! この子可愛いからピッタリだと思う、流石ビアンカだね……凄くセンスが良い! だから僕ビアンカが好きなんだ」
しかも
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