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ドラゴンクエスト5〜天空の花嫁……とか、
プレイバック Part.1 その2
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しまう。

「ア、アルスの……友達?」
何というか……土偶の様な……ハニワの様な……奇妙な物体を見て、とても間抜けな質問をしてしまう私。
さっきまでの恐怖感は全て吹き飛んでしまったわ。

「え〜と……ビアンカを助ける為に墓石を一緒に押してくれたんだ……」
どうやらアルスも困ってるのだろう。
些か戸惑い気味に隣の変な奴の事を話してくれる。

「あの……僕達これからこの城に居るオバケを退治するんだけど……一緒に行く? 君の仲間かもしれないけど、オバケ退治を手伝ってくれる?」
どうやら今し方から付き纏ってきたらしく、アルスも怯えながら話しかけている。

(ズズズ!)
すると動く石像はアルスに間合いを詰めてきた。
でも攻撃するとか、襲いかかるとか、そんな感じではなく、何となく自己表現みたいな感じに思える。
多分イエスの合図なのだろう……

「じゃぁ私達は友達ね。よろしく、私はビアンカよ! そしてこの子がアルス」
助けてくれたのだし、敵意は感じられないのだし、お友達が多いのは良い事なので、私は元気に自己紹介を済ませる。

するとコイツは視線だけを私に向けてアルスへと詰め寄った。
何だろうかコイツ? あまり私には懐いてない感じがするわ……
もしかして……コイツはメス? 見た目だけは可愛いアルスに気があるのかしら?

参ったわね……私は恋のライバルじゃないのに……
どうにかして恋敵的ポジションから逃れないと……
う〜ん……そうだ!

「ところでこの子……名前は何て言うの?」
「え、知らないよ」
それはそうだろう。喋れないみたいだし、名前があるのかも疑問だ。

「でも友達になったのに名前が無いんじゃ呼ぶ時に不便よね……考えてあげましょうよ!」
「う、うん……ビアンカには何か良い名前があるの?」
あるわよ。良い名前を付けて、私は敵ではないと印象づける、名前があるわよ!

「そうねぇ……石のお人形だから“ストーンドール”ってのはどう!?」
絶対に見た目からして、そんな格好いい名前は似合わないんだけど、私は味方である事を示す為に、媚を売る様な名前を提案する。

「それだと長すぎだよ」
そんな事はどうでも良いのよ!
「何よ……じゃぁアルスには何か良い案があるの!?」
変な名前で私に敵意を向けさせないでよ

「じゃぁ“ストーンドール”を略して“スドー君”ってのはどうかな?」
“スドー君”かぁ……男の子っぽい名前に聞こえるけど、下手に女の子である可能性を示唆しても、話がややこしくなりそうだし、アルスが命名したのならコイツも納得しそうだから、あえて反論しなくても良いか。

「へー良いじゃないスドー君って! あなたはスドー君と呼ばれるのでも良いかしら?」
一応確認しては見るが……怒ってる様子は
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