第二部 文化祭
第35話 すれ違う想い
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り払う。
「違う……本当に、本当に違うんだよ……」
何度も、何度も同じ言葉を繰り返す。大きな瞳に涙を浮かべる愛しい彼女の顔を、もう見ていられなかった。
しかし、俺の口から出たのは──
「……もう、近寄ってこないでくれ」
そんなものだった。
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