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少年は魔人になるようです
第74話 爆裂娘は巻き込まれるようです
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るのではないか?今の段階は私一人でしか出来ないとは言え、

君とてやれる事があるだろう、シュウマ(・・・・)?」

「俺はお前の手伝いをするだけだ。特に準備する物はもう無いさ、ツェラメル(・・・・・)


『また適当な事を・・・』と言いたそうな顔で苦笑いした後、また自分の作業に戻った。

そう、あと"二週間"。これは俺達の時間での話だから、ダイオラマを使っても延ばせない決定事項。

故に俺はあいつ等を苛め抜いておこう。大抵の事には動じないように。

Side out


Side ネギ

「アーニャ、待ってよ!ど、どうしたの急に?」

「どうしたもへったくれも無いわよ、このスケベ!エロネギ!女の敵ぃーーー!!」

「えぇえーーーーっ!?」

「聞いたわよ、もう6人も仮契約したって!この色情魔!スケコマシ!たった半年で、こんな……!

こんな情けない……!!このスカポンタンーーー!!」
ゴゥッ!
「うわぁっ!?ちょ、アーニャ危ないよ!」

「………まぁ、否定できる要素がなんもあれへんなぁ。」


アーニャを追って、魔法陣に乗る寸前で止められたんだけど・・・誰!?誰が話したの!?

誤解だよ、少なくとものどかさん以外は!僕気絶してる間に勝手にやられてたんだもん!

と言うか小太郎君うるさい!!


「うるっさいわよ!どうせあんた、キレイなお姉さん達に囲まれてヘラヘラデレデレして!

村の事なんか……皆の事なんか忘れちゃったんでしょ!!」

「―――!!」
バシィッ
「あっ……!ちょ、離しなさいよ!」

「アーニャ………大丈夫だよ、アーニャ。忘れてないよ、僕達の村の事は忘れる訳無い。

僕が今皆と修業してるのは……父さん達を探し出して、愁磨さんを止めるためだ。」


殴りかかって来てたアーニャの手を掴んで、僕の思いを正直に伝える。

・・・また父さんか、とか思われるかもしれないけれど、これだけは変える訳に行かない。


「な、何よあんた!まだ、そんな事言って……。」

「誰がなんて言っても、父さんは死んでない。僕はそう信じてる。……聞いて、アーニャ!」

「あ、ちょ……。」

「僕は変わって無い、忘れたりなんか出来ない。僕が前に進むのは、あの雪の日に決着をつける為。

それに………あの人達に追い付いて、話を聞きたいからだ。その意味と、理由を。」


手を掴んで引き寄せたまま、アーニャの目を真っ直ぐに見る。

直ぐに、いつもみたいに顔を赤くして、目を背ける。その後に、溜息をついて笑顔になる。


「………………ば、バカ。分かったわよ、分かったから離しなさいよ。」

「……ありがとう、アーニャ。最終日にまた試験が
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