第74話 爆裂娘は巻き込まれるようです
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う……。」
「平和だなぁ……。」
「平和ねぇ……。」
「・・・平和。」
「凄いわですね、みんな。あれだけ修業した翌日だって言うのに、良くあんなに遊べるわ。」
俺達が異口同音に現状を謳うと、しずなが珍しく年寄りじみた事を言う。
・・・海の家に五人集まっている訳だが、周囲の視線が気持ち悪い上にウザったい事この上ない。
ノワールは黒ビキニにパーカー、アリカは胸の真ん中と両腰を金色の輪で止められてた赤と薄緑のビキニ(?)。
アリアは白スクに珍しく薄紫のパーカー。しずなも白のビキニに水色のパレオを巻いて髪をアップに纏めている。
「………見るなとは言わないけれど、もう少し自重して欲しいわね。日本人の美徳はどこに行ったのかしら。」
「・・・ね、『神虎』が食べちゃダメ?って。」
「駄目じゃ。流石に一般人に手を出したらいかんぞ。」
「ちぇ・・・。」(ジー
舌打ちをすると、アリアはパーカーを上まで締めてしまう。・・・ロリコン共め、去勢して詫びろ。
と、そこで丁度良く遠くから爆発音が聞こえて来た。
この魔力は・・・随分と懐かしい奴が遊びに来ているもんだ。
「皆、あっち行くか。あれは……面白そうだ。」
「意地悪ねぇ。まぁ私も、あの子苛め甲斐があるから好きなのだけれど♪」
「駄目じゃぞ、ノワール。苛めるのはもう少し後じゃ。」
「あら、どなたかしら?」
「・・・行けば、分かる。」
ゾロゾロと連れ立って店を後にすると、溜息なんだかなんだかが色々混ざった声が聞こえて来る。
が、そんな有象無象共は無視し岩山の上に転移する。そして、眼下で繰り広げられる一騒動。
ゴッ! キュゴン!!
「わぁぁぁぁああああ!?」
「な、な、何よイキナリ!?敵なの!?」
「い、いえ。今のは……ま、まさか……!!」
「フン、良く今のを避けたわね。相変わらず魔法戦闘の修業だけはやってるみたいだけど……。」
炎上する海を背に、闖入者はローブを投げ捨てる。もみじよりは薄い赤い髪、しかし何倍も気の強そうなツリ目。
ネギの幼馴染にして、ウェールズの爆裂占い師()娘。
「アーニャーーー!?」
「えぇぇええええ!?って、誰ぇ!?」
ネギの叫びと明日菜の疑問は、炎上するローブとそれを見つけたアーニャの叫びと、炎上したアーニャの叫びで
相殺され、ネギを連れ戻しに来たと言うアーニャの言葉で更に激化したのだった。
………
……
…
ドターーン! バターン! ドタバタドタバタ ワーーーー! キャーーーー!
「うるっさいわねぇ………アリア、食べて来ても良いわよ。」
「ん、了解・
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