暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0405話
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
 早乙女の飛行魚でオスティアへと到着すると、リュボースはナギ・スプリングフィールド杯の参加登録の為に早速闘技場へと向かっていった。その後ろ姿を見送りながら、ネギと神楽坂の言い合いへと目を映す。

「ちょっと、何であんたまでアクセルの使ってる闇の魔法を使ってるのよ」
「その、皆を守る為には力が必要だったんです。なので……それに、アクセル君が使っているという事で、いざとなったらアドバイスも貰えるかなって思ったので……」
「駄目よ、駄目。禁止禁止禁止! 闇の魔法よ、闇の魔法。どう見ても絶対に何か悪い事がありそうじゃない」

 ……いや、その闇の魔法を使ってる俺の前で言う事じゃないと思うが……
 思わず苦笑を浮かべていると、ふと視線を感じる。
 その視線の先を辿ると、そこには色黒のかなりでかい男の姿があった。
 そして俺と視線が重なると、ニヤリとした笑みを浮かべながら近付いてくる。

「へぇ、お前が坊主の言ってたアクセルか。……なるほど。お前、壁を越えたな?」
「……お前は?」
「何? 俺の事を知らないのか? 一応有名人なんだがなぁ……」

 どこかショックを受けた様子の男のだったが、その隣からヒョッコリと1人の幼女が姿を現す。

「おい、アクセル。こいつはジャック・ラカンと言って、ネギ先生の父親の同類だよ」
「ネギの父さんの同類……あぁ、そう言えば京都で見た写真で」

 そう、修学旅行最終日に詠春に案内されたナギ・スプリングフィールドの別荘。そこにある写真に写っていた人物の1人だ。

「……で、お前は?」

 ラカンの隣にいた幼女へと問いかけると、どこか得意気に胸を張って口を開く。

「何だ、分からないのか? 千雨だよ、長谷川千雨。この姿は年齢詐称薬の効果だ」
「あぁ、なるほど」

 確かに言われてみれば、どこか面影がある。
 そんな風に納得していると、再びラカンがこちらへと鋭い視線を向けてくる。

「で、だ。話を戻すが。……お前、壁を越えたな? もちろん俺の言ってる意味は分かるよな? 何しろあっちの坊主に闇の魔法を教えたのは俺なんだから」
「あぁ、そう言えばエヴァが闇の魔法習得の為の巻物を騙し取られたとか言ってたが……あれはお前の事か」
「騙し取ったってのは人聞きが悪いな。きちんとした交渉の結果だぞ?」
「……お前のおかげで俺はプロトタイプの方を使う羽目になって苦労したんだがな」

 ボソッと呟いた俺の言葉に、長谷川が驚きの目を向けてくる。

「ちょっと待て。今の話を整理すると、お前もネギ先生の取得した闇の魔法を使えるって事なのか?」
「そうだな。普通の魔法に関して言えばネギの方が俺よりも経験豊富だが、闇の魔法に限って言えば俺の方が先に習得している」
「で、壁を越えた……と」

[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ