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転生とらぶる
魔法先生ネギま!
0405話
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為に闇の魔法を使った所で……限界を超えた」

 脳裏を過ぎるのは、途切れ途切れの記憶。その中で俺はまさに魔物、あるいは魔神とでも呼ぶべき姿になって精霊の殆どを文字通りに貪り喰らっていた。

「で、魔物へと姿を変えた俺は文字通りに理性も知性も無しに……いや、飛行魚を襲わないで精霊へと襲い掛かったんだから最低限の理性はあったのかもしれないな。とにかく襲ってきた精霊を撃退したまでは良かったんだが、敵がいなくなったら今度は飛行魚へと襲い掛かろうとして、同乗していたあやか達従者に何とか止めて貰った訳だ」
「そこだ。普通暴走しているような魔物をそう簡単に止められる筈もないんだがな」
「何、そう難しい話でも無いさ。パクティオーカードを使った『念話』で呼びかけて貰った訳だ。ここからは恐らく予想だが、その声を元にして闇の中に沈んでいた俺の意識が戻ったんだと思う。それこそ、俺の魔力の大部分を消費してな」

 ……正確には魔力の他にもPPのほぼ全てを消費して、なんだが。おまけに混沌精霊として身体を再構築するのに、喰らった精霊の魔力をほぼ全て使ったらしいし。PPと精霊の魔力。その2つが揃わなければ、恐らく俺は魔神状態のままだっただろうというのは簡単に予想出来る。本当に偶然に偶然を重ねた結果が今の俺であり、同じ事をもう1度やれと言われても絶対に無理だし、絶対にお断りだ。

「……なるほど。確かにお前さんの魔力を考えればその可能性はあるかもしれないな。けど、そうなると……」
「ああ。ネギがいざそういう風になったら俺と同じ方法で乗り切るというのは難しいかもしれないな。それに俺と同じ方法で乗り切るって事は即ち人外の生物になるって事だしな」

 そこまで言って、ネギが隠れている岩陰へと視線を向ける。

「分かったな、ネギ。闇の魔法のリスクが」
「……気が付いてたんだ」

 そう言いながら、ネギが姿を現す。その瞳には困惑の色が浮かんでいた。

「ねぇ、アクセル君。今の話は……」
「紛れも無い事実だ」
「じゃあ、アクセル君ってもう人間じゃないの?」
「そうなるな。今の俺の正確な種族は……そうだな、混沌精霊とでも名乗っておくか」
「くっくっく。混沌とかまるっきり悪役みたいな名前じゃねーか」

 俺の名乗りを聞いたラカンが面白そうに笑みを浮かべる。

「アクセル君はその、人間じゃなくなっても気にしないの?」
「そうだな。……確か、ネギは俺の記憶を見たよな?」
「え? うん」
「あれで見ても分かるように、俺は本来いるべき場所とそうでない場所を行ったり来たりしている。そしてそれには向こうとの時差がある。それを考えると、俺が人外になるというのはそう悪くない選択肢なんだよ。しっかりと調べてみないと確定は出来ないが、俺の感覚的にこの身は正真正銘の不
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