魔法先生ネギま!
0405話
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おい、おっさん。さっきから壁を越えた壁を越えたって妙に意味深に繰り返してるけど、なんの事だよ」
「さて、どうだろうな。情報料は20万ドラクマだ」
「おいっ!」
どこからともなく取り出したハリセンでラカンの頭へスパーンッと突っ込みを入れる長谷川。
……3-Aの面々はハリセン突っ込みが標準装備なのか?
「おい、アクセル。壁を越えたってのはどういう意味だ?」
長谷川のその質問にチラリとラカンの方へと視線を向けると、黙ったまま首を左右に振る。言うなって事か。そうなると、どうやって誤魔化すかだが……
「壁ってのはいわゆる、強さの壁だよ。闇の魔法を使いこなすと術式兵装ってのを使えるようになるんだがな。それの事だ」
「……本当か?」
神楽坂とまだギャーギャー言い合っているネギへと視線を向けながら疑わしげな目でこっちを見てくる長谷川。
「何だ、随分とネギを気にするようになったじゃないか。ネギとこの魔法世界で一ヶ月以上行動を共にして情でも湧いたのか?」
このまま追究されるのは面白く無いので、取りあえずその件を誤魔化すべく煽るように長谷川を挑発する。
すると案の定、顔を真っ赤に……真っ赤に? おい、まさか嘘からでた実って奴か?
「ばっ、そ、そんな訳ねーだろーが。釘宮達だってお前と行動してても別にそういう関係じゃないんだろ!? それと同じだよ同じ! ……いや待て。そう言えば釘宮達は修学旅行でこいつと確か仮契約を……」
その叫びが聞こえたのだろう。ネギと神楽坂のやり取りを面白そうに眺めていた円と美砂がこっちへと近付いてくる。
「何か私達の事呼んでたみたいだけど、どうしたの?」
「なんでもねーよ。いやこの際だ、ちょっと聞かせて貰おうか」
「え? 何を?」
「お前等とアクセルの関係をだ。修学旅行の時のキスはオコジョが仮契約を狙って仕掛けたんだよな? つまり別にお前等がこんなガキに本気で惚れてる……と……か……」
長谷川が最後まで自分の言葉を言えなかった理由。それは、円の顔が急激に赤くなっていったからだ。
「おい、釘宮。まさかお前こんなガキに本気で……?」
「あ、御免。私も本気だよ。こんな風に……ねっ!」
美砂もまた、いつものように俺へと後ろから抱きついてくる。
「お前等……3-Aでは数少ない常識人だとばかり思ってたのに……いつの間にいいんちょの同類になってたんだよ……」
「ん? あやかの同類? あ、そっか。長谷川はまだアクセル君の事を知らなかったんだっけ?」
「何の事だ?」
「ま、とにかく私と円が自分の気持ちをはっきりと自覚したのは修学旅行の時で間違いないわよ。それに……ねぇ、アクセル君。ちょっと10代バージョンになってよ」
ぎゅうっと力をいれて抱きしめ
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