拠点フェイズ 3
拠点フェイズ 馬正 関羽 張飛 趙雲
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とについては、朱里から洛陽に報告されているそうだぞ。不正の資料をこれでもかと一緒に送りつけたので、桃香が現在都尉を兼任しているらしい」
「ほう……ということは、もはや州牧と変わりませぬな」
「実際、そろそろ州牧の認可が降りるんじゃないか? 雛里の話じゃ霞……董卓軍の張遼という武将の仲介で、洛陽に土産物と一緒に奏上したらしいからな」
「董卓……名にし負う董仲穎殿に、神速の名を持つ張文遠殿ですか。いやはや、随分と人脈が豊富なようで」
「ああ。中央につながりがあると、こういう時助かるよ」
とはいえ、今後を考えるとあまりつながりを強化しすぎるわけにはいかないんだよな。
今までのつながりを考えれば、董卓側につくのは当然になるのだが……于吉の約束もあるし。
さてはて……どうするか。
「……そっか、その問題もあったか」
「主?」
「むう……星のおかげで新しい問題が増えたじゃないか。どうしてくれる」
「は? いきなり人聞きの悪い事を言わんでくだされ、私が何をしたというのですか」
うん、ただの八つ当たりです。
あああ……また厄介な問題が増えたなぁ。
「悪りぃ……考えることが多すぎて、ちょっと八つ当たりしてみた。やれやれ……」
「……まあ、主の愚痴を受け止めるのも臣下の務めであれば、当たられてもやぶさかではありませんな。ですがそういうのは、できれば閨で……」
「アーナヤムナ、ナヤムヨ、ウン」
先日みたいなカオスは、御免被りたい。
あの日の夜から馬正が、警官を派遣してくれたのだが……報告では、毎晩誰かしらが俺の部屋の前を通っては、警官の姿を見て戻っていくらしい。
まあ、誰か……なんて決まっているのだが。
「ちなみに強硬手段にでたら、屋根から吊るすから」
「……主は衆道家ですか?」
「ちがう! 誰かと寝たら、冗談抜きで全員と関係しそうだから嫌なの! 俺は一刀みたいになりたくないの!」
「ほー……主の兄君は、好色漢なのですか」
………………俺は違うと言いたいけど、仙人二人にアレだけ恨まれているのを見るとな。
一刀が起きたら、女性関係にはくれぐれも気をつけるようにさせないと。
「主ほどの年齢でしたら、もっと盛っていてもおかしくはないのですが……主には性欲がないのですか?」
「せ〜い〜! 俺は不能じゃないと何度言えば! 朝鍛錬、昼政務、夜も政務で寝る暇もない状況で、この上体力も削れと?」
「主の無尽蔵にある体力でしたら、全く問題ないでしょうに」
だから嫌なんだよ……一刀のコピーだぜ、俺。
于吉はああ言ったけど……俺だって誰かと寝たら、どうなるかわかったもんじゃない。
正直に言おう。自分が怖いのです。
一度目覚めたら、マジで好色漢になりかねない…
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