最強チーム!
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して出会った魔導士達の声、姿。
真剣そうな顔のグレイ、必死そうな顔のルーとエルザ、怒りを露わにしたナツ・・・。
その姿と声を思い出し、カゲヤマの心は揺れていた。
「いた!」
「じっちゃん!」
「マスター!」
一方こちらはそんな2人から少し離れた所。
そこにたった今到着した一同がいた。
「しっ」
マスターに駆け寄ろうとする一同を、背中から羽を生やした女性(?)が止めた。
「今イイトコなんだから見てなさい♪」
この人は青い天馬のマスターボブ。
男である。
「てか、アンタ達可愛いわね。ウフ♪」
「いや〜、それほどでも〜」
ナツとグレイ、アルカは熱烈な視線を向けられ、寒気を感じた。
ルーは呑気に褒められたと思っているようだが。
「な、何、この人!?」
「青い天馬のマスター!」
「あぁ・・・あの美女と美男子にしか興味のないボブね」
「ティア、相手はギルドマスターだぞ・・・」
誰であろうと容赦ないティアにアルカがツッコむ。
「あら、エルザちゃん。大きくなったわね」
ボブの目がティアに向けられる。
「ティアちゃん。うちのギルドに来る話はどうかしらぁ?」
「お断りよ。あんな顔しか取り柄がない様な奴等と仕事なんて出来ないわ」
「あらぁ、残念ねぇ〜」
その間にもマカロフとカゲヤマは向き合っている。
「どうした?早くせんか」
カゲヤマは震えている。
顔には汗が滲み、身体は全体的に震えていた。
「いけない!」
「黙ってなって。面白れぇトコなんだからよ」
「よし、面白いなら黙っとくか」
「アルカ・・・」
そう言って止めるのは四つ首の番犬のマスターゴールドマインだ。
「さあ」
射抜くようなマカロフの視線にカゲヤマは怖気づく
ナツが飛び出して行こうとするが、ボブやゴールドマインの言いたい事を察知したティアがナツを抑える。
(吹けば・・・吹けばいいだけだ。それで全てが変わる!)
「何も変わらんよ」
マカロフが呟いた。
心の中を見透かされたような言葉にカゲヤマはゾッとする。
その言葉は揺れているカゲヤマの心を、更に大きく揺らした。
「弱い人間はいつまでたっても弱いまま。しかし、その弱さの全てが悪ではない。元々人間なんて弱い生き物じゃ」
マカロフが言葉を紡ぐ。
「1人じゃ不安だからギルドがある、仲間がいる」
カゲヤマは目を見開き、微動だにしない。
「強く生きる為に寄り添い合って歩いていく。不器用な者は人より多くの壁にぶつかるし、遠回りをするかもしれん」
そのマカ
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