第八話 対決!二人のボクサー
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わよ」
ボリボリとたくあん食べている澪に大河は冷や汗を流した。
「相変わらずそういう事言うのね・・・」
すると
「おかわり!」
「無い」
「えぇ〜またぁ〜」
「だから一升食ってまだ食うか!それでもあんたボクサーか!?」
大河に激怒しながら夕食を食べ終え床に付こうとすると澪が何やら赤いケースにパソコンの配線を繋ぎ何やらキーをカタカタと打っていた。
「ミヨ〜何それ?」
「ミオだっつうの・・・それあたしの開発中のスチール聖衣・・・」
「へぇ・・・スチール聖衣ってなんだ?」
「メカニックの聖衣・・・聖衣には限りが有るからね・・・」
「じゃぁお前もそれ着れば強くなるのか?」
「あのね・・・何の訓練も受けてないあたしが着てもただの鉄板でしかないの」
キーボードカタカタ打ちながらぶっきら棒に答える澪。
「で?何でそんなの作ってんの?」
「あんたの聖衣が万が一壊れたら直すまでの予備が必要でしょ・・・」
「成程・・・」
大河が寝ようとした時、窓から石ころが投げ入れられた。
「何だ?」
石には手紙が括り付けられており大河がそれを開くと手紙の内容を読んだ。
「果たし状・・・俺と勝負しろ・・・港で待つ」
「また挑戦状?」
澪がまた微妙な雰囲気を感じ取ると大河は手紙を胸にしまい準備を始めた。
「行くの?」
「ああ・・・闇闘士かもしれねえしな」
荷物を纏めて大河が宿から出ると入れ替わりにドアがノックされ、澪が確認するとドアの下に手紙が差し込まれていた。
港
夜・何やら不穏な空気が漂う港を大河が歩くと昼間の倉庫街に訪れていた。
「ここは・・・あれは?」
大河が周囲を見回すと見つけたのはどう見ても四角いリングだった。
マットは無くただ棒で囲われただけのリング。
手紙の場所がここを指しているのを確認すると大河がリングに上がった。
そして
「虎座の大河だ!俺に何のようだ!」
大河が叫ぶと何やら情熱的な小宇宙があたり一面に轟いた、
「誰だ!?」
「とぉ!!」
大河がその小宇宙の気配の方へ向くと一人の男が舞い降りた。
金色の鎧を身に纏ったその人物は先程出逢った少年だった。
「お前は・・・」
「よぉ」
「鉄!?」
金色の鎧に身を纏った男は岩鉄だった。
「鉄!お前いったい?」
「へぇ・・・俺はな海闘士・・・海龍の岩鉄だ!」
「海闘士!?」
海王ポセイドンの海闘士の話は澪から聞いている。
その海闘士が自分に何の用か気になる大河が聖衣を纏おうとすると・・・
「おおっと・・・慌てなさんな・・・」
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