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世界忍者戦ジライヤ×スマイルプリキュア!
第十三話 道々寄り道回り道
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ルドは己の身体とれいかの身体を縄で結んだ。

「これは?」

「こうしておけば離れない・・・この縄の先には必ず俺が居る♪」

れいかを安心させるために陽気に振る舞い残されている触覚で自分が近くに居る事を認識させるワイルド。

その事に安心したのかれいかも先に進む意志が強くなった。

しばらく進むがおぼつかない足では長い距離を歩くことが出来ずに夜になってしまいれいかの状態を考えるとキャンプをすることにした。

山の天気は変わりやすく冷える為体温を維持するためにたき火をし、コーヒーを煎れるワイルドはれいかに手渡した。

嗅覚でコーヒーの匂いを確かめカップに口をつけるれいかは呟いた。

「険しい道ですね」

「そうだな・・・この山はかなり険しい」

「いえ・・・そうじゃありません・・・今の私が険しい道を歩いてるような気がして」

再びコーヒーに口を付けるれいか。するとワイルドは考えた。

「道か・・・そういえば・・・俺は回り道をしているな」

「回り道を?」

「ああ・・・俺はもともと妖魔一族がジライヤにかけた賞金を手にするためにこの国に来た・・・」

「まぁ・・・」

「だが妖魔一族に騙され祖国に帰る資金も無くあそこで芸人として働いていた」

「・・・それは苦労されましたね」

「だが・・・俺は回り道をしたおかげでジライヤと言う最高の友を得ることが出来た。回り道も悪くないさ」

陽気にふるまうワイルドがギターを取り出すと演奏を始めた。それを聴覚で聞くれいか。

「明日は早い・・・俺が見張りをしているから君はもう寝な」

「はい」

ワイルドの奏でるギターの音に安心するれいかは寝袋に入りそのまま就寝するのだった。




翌朝




鳥の囀りの中山道を登るワイルドとれいかは苦労の末、哲山に教えられた洞窟まで辿り着いた。

「さぁ!もう少しだれいか!」

「はい!」

ワイルドがれいかの手を取り洞窟に入ろうとすると何かの気配に気づきれいかを突き飛ばした。

「危ない!」

「ワイルドさん!?」

突如、突き飛ばされたことに困惑するれいか。

すると

「おやおや?気付きましたか!?」

ワイルドの正面からヌッとあらわれるジョーカーの姿が・・・

「!!」

臨戦態勢に入りワイルドが構えた。

「貴様!邪魔はさせん!!」

「ワイルドさん・・・ナンバー1賞金稼ぎのあなたがそんな小娘一人助ける気ですか?縁もゆかりもないんですよ?」

「さぁな!だがジライヤの仲間だって言ってんだからそれでいいじゃねえか!!」

ジョーカーに向かってマグナムを放つワイルド。するとジョーカーはヒラリと回避し仮面に手をかけた。
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