第十二話 〜両軍〜
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、それでも我々は北国に対して頭は垂れる事は無い!退く事はない!何故ならば我々は誇り高き蕃族の民だからだ!そしてその誇りを穢す北の野蛮人共をこの地に入れはしない!皆再びこの戦に命を賭けよ!』
『『オォォォ!!』』
体の奥底から何とも言えない熱が沸き上がってくる。
戦の空気に血がたぎる。
それらの感覚は平和の中では決して味わえない高揚感だ。
そしてそれらの感覚により再び昔の戦時代に戻ったような気がする。
だが、一つ違うとすればそれはきっと北国の人間を少し知ってしまっているからだろう。
心の奥底では憎悪とは裏腹に複雑な感情が芽生えてしまっている。
だが、既に戦は始まってしまった。
もう躊躇う事は許されない。
私は重臣達の雄叫びの中で何かを振り払うように全身の力を込めて喉を鳴らした。
戦の始まりだ。
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