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無の使い手
ブルー編
能力
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書記とは全く違う仕事なのだが、余計なことまで説明はしない。
「返事は1週間ほど待つ。 それでも返事が貰えなければ潔く諦める」
「こんな言い方はアレですけど、生徒会長一人でどうにかなるんじゃないですか?」
「確かに俺一人いれば事足りる。 しかし、学校とはそういうところではない。 団体行動は必要不可欠だ」
「……考えてみます」
「いい返事を期待している」
周りがうるさくなってきた。
この教室の生徒の半分以上は戻ってきている。
早くもう一つの目的をすませてしまおう。
「君は櫻井 神無くんだね?」
「そうだけど?」
「君は非常に興味深い。 できることなら君とは仲良くしたいな」
頭を撫でようと手を伸ばすが、横から腕を掴まれ阻止された。
「私の幼馴染みに触らないでくれない?」
「和葉か」
和葉から触れられたのは初めてだった。
いつもはやる気を見せず、実力も未知数。
わかっているのはブラックということだけ。
だから"3階を任せている"のだが……。
「悪い。 興味本位でな。 人も多くなってきたし今日はこれで失礼する」
まるで蜃気楼のようにそこから消えた。

「和葉……きて「素晴らしい!」」
僕の言葉は誰かの声でかき消された。
「あぁ、あなたはどんな世界の宝石よりも美しい。 この世にここまで絶世の美女がいるとは……お名前を伺っても?」
「美和 和葉だけど」
「和葉さん……なるほど素晴らしい名前だ。 私は「解ってる」」
和葉が話を遮った。
「あなたは(あずま) 武大(たけひろ)くんだよね」
「流石和葉さんだ。 私のことはなんでもお見通しと見える」
何やら東という男は感心しているが、普通にプライバシーの侵害である。
「しかし、素晴らしいものをお持ちで。 何カップか伺っても?」
東は和葉の胸を凝視してそんなことを言った。
(お巡りさんこの人です)
セクハラ発言している東に脳内で突っ込んだ。
「Iだけど?」
「I!? 15でそんなものをお持ちとは……! いや、ブラックということを忘れていました」
「体はいじってないけど?」
「なんと!? つまり天然の発育でそこまでのものを?」
「そうだけど」
普通に受け答えしている和葉に羞恥心はないのだろうか。
今朝もあんなことがあったので羞恥心があるとは断言できない。
「素晴らしい! 是非、触れてみたい! よろしいでしょうか?」
「おい、やめろ」
「なんだね? 今は和葉(めがみ)と会話している。 ゴミクズには黙ってていただきたい」
挑発になっていると思っているのだろうか? 甘すぎる。
こんな煽り文句には付き合っていられない。
「僕はやめろと言っている。 触りたいとか度が過ぎるだろ」
「ならばどうする? 私は聞く耳を持たない。 決まっている。 戦うしか道
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