魔法先生ネギま!
0404話
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朝倉が説明をする。
にしても100万ドラクマか……
「確かにナギ・スプリングフィールド杯の賞金が100万ドラクマだったな」
「そ。だからネギ君達は拳闘士になって大会に出場する事にしたんだけど……まさかアクセル君も参加してくるとはちょっと予想外だったわ」
「100万、か……ちなみに、現在の全財産は?」
「え? えーっと……ね、パル。パルの飛行魚って幾らで買ったの?」
「中古で15万ドラクマだけど……って、ちょっ! 朝倉、あんたまさか!」
質問に答えて、朝倉が何を考えているのかが分かったのだろう。慌てて朝倉へと走り寄る。
15万ドラクマ。日本円にして約900万円だ。俺のように稼ぐ当てがあるのならともかく、よく早乙女が稼げたな。
「中古で15万。となると、頑張って売っぱらってもせいぜい10万って所よね。ちなみにアクセル君の方は?」
「私達の全財産は大体30万ドラクマ程ですわね」
朝倉の質問に答えたのは俺ではなくあやかだった。一応金を預かってるのは俺なんだが……
「30万って……パルの15万も凄いけど、どうやってそんなに稼いだの?」
「キズクモで行われた代表決定の為のトーナメントで、アクセル君に賭けただけですわ」
感心すると言うよりは呆れたという表情の朝倉に、あっさりとそう答えるあやか。
「賭けるって言ったって、元手になるお金が必要でしょうに。私達もその方法は考えたんだけど、結局はその元手になるお金がない所為で焼け石に水って事で諦めたんだし」
そんな朝倉の質問だったが、それに対してあやか、美砂、円の3人は苦笑を浮かべ、茶々丸は黙ったまま頷き、いつの間にか側にいたリュボースは興味深げに俺の方を見ている。さらには神楽坂や近衛といった面々も同様だった。
その圧力に押されるようにして口を開く。
「そんなに難しい事じゃない。俺達が転移させられたのは、迷宮みたいな所でな」
と言った途端、今度は宮崎を保護していたトレジャーハンター組の目がキラリと光るが、そこは流させて貰う。
「で、そこを脱出したらジャングルで、その近くにあった街まで辿り着いたんだが……何しろ、TVも碌にないような田舎でそれこそ警察機構みたいなのも無い訳で、非合法の奴隷売買組織なんてものが存在した訳だ」
そこまで聞くと、大体俺がどうやって金を稼いだのか理解したのだろう。朝倉やトレジャーハンターの4人は苦笑を浮かべる。
「そいつ等が俺達にちょっかいを掛けようとしてきたから撃退して、ついでにそいつ等が溜め込んでいた金を根こそぎ慰謝料として譲って貰った」
「あー……さすが大魔王ね」
「大魔王やなぁ……」
神楽坂が呆れたように呟き、近衛もまたそれに同意する。
「で、ナギ・スプリングフィールド杯
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