例えばこんなことがあった後でも人はまた立ち上がる
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だろうか?明日真田に聞いてみるとしよう。今日はもう寝る。ラウラがさっきからこっち見てるし。
7月8日 もう一つの誕生日
私は意識を取り戻した一夏に自分の言葉で伝えたいことを伝えた。
子供のころ、一夏が好きだったこと。
離れ離れになっても、ずっと好きだったこと。
でも再会してから、今の一夏が好きなのか段々分からなくなったこと。
そして、いろいろ考えた結果面倒になって全部一度忘れてリスタート事にしたということ。
一夏は今一分かっていない顔をしていたが最後の一言には笑っていた。ムカついたので一発殴っておいた。
「そっか、やり直すのか・・・俺が言うのも変だけど頑張れよ?」
「ああ、私は今日から新しい私になるよ」
「新しい・・・あ、そうだ!実は誕生日プレゼント渡し損ねてたんだけど、新しくなるんなら今日も誕生日だよな?」
はい、と小さなプレゼントボックスを差し出す一夏。誕生日理論は良く分からないが悪くない。私が新生する日ならそう言うのも面白いかもしれない。
プレゼントは白いリボンだった。いつも同じリボンをしていることに気付いての事だという。・・・相変わらず変な所で人をよく見ている。その調子で人の好意にも気付いていれば、と思わないでもないが、そういう所も含めて織斑一夏と言う一人の男だということだろう。今つけている緑のリボンをほどき、白いリボンで髪を結う。
「ん・・・どうだ?」
「似合ってるぜ。心機一転、って感じだな」
「いいや、これからさ。まだ始まったばかりなのだから・・・」
初恋は世紀の大泥棒に預けておいた。これで私は心置きなく人を好きになれる。
その相手が誰なのかは分からない、また一夏を好きになるのかもしれない。そしてまた辛い思いをするかもしれないし、間違いだって後悔だってするだろう。それでもいいんだ。夢見る乙女でいる年はもう過ぎた。
これからは、ロマンではなく情熱で恋をしよう。
私の言葉に呼応するように、紅椿の鈴がちりんと鳴った。
なお、この光景を覗き見していた鈴とシャルは抜け駆けされなかったことにほっと胸をなでおろしていたらしい。
おまけ
『自由の翼は私と共に!主さまの恋のためならば・・・ツバキはいつでも成層圏を飛ぶぞぉーッ!!』byツバキ
『あら、愛の告白じゃなかったのね・・・という事はシャルロットにもまだ勝ち目があるよ!』byファリン
『もう!好きなら好きって今すぐ突撃すればいいのに何で黙って見てるのよー!』byシャロン
『何か他のお姉ちゃんたちがうるさいよー・・・』byウツホ
『しっ!今お姉ちゃんたちでニンゲンの恋をけんきゅー中なの・・・!』byオウカ
『・・・皆も好きだね』byヴァイス
『
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