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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第156話】
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いな!」

「……だが、起こさないと美冬後悔しそうだしな」


 そう言うと、部屋のドアを開けて通路の確認をする。


「じゃあヒルト、美冬起こしてこいよ?バレたら洒落にならんがな、ワハハッ」

「うふふ。でも美冬ちゃんの部屋は未来ちゃんとシャルちゃん、ラウラちゃんだからその三人にバレそうになったら唇を奪いなさいな♪朝だから夢ぐらいにしか思わないわよぉ♪」

「……何でキスを推奨するんだよ。言えば多分理解してくれるさ、皆」


 それだけを告げ、俺は部屋を後にする。

 史上最大のステルスミッションが今ここに開催され――る訳ではなく、ただ美冬を起こせば良いだけだから仰々しく言わなくていいか。



 それから歩いて数分で美冬達の部屋へと到着。

 先生の見回りをIS部分展開し、そこから光学迷彩を使用して遣り過ごすというやり方で何とかここまで来れた。

 長時間の光学迷彩使用は流石に時間外IS使用の適用で面倒になるため、長い時間は使えない。

 周囲を警戒し、ドアを開ける――と。

 ヒュンッと空気を切り裂く音が響き、頭上を何かが通過――恐る恐る振り向くと、壁に突き刺さるナイフ――。


「……こぇぇ……ッ」


 よく見ると、簡易トラップが仕掛けられていて、ドアが開くとナイフが射出される仕組みになっていた。

 こんなトラップを仕掛けるのは多分ラウラだろう。

 不審者対策かはたまた別の対策か……。


 突き刺さったナイフを抜き取り、近くのポスターを移し換え、傷跡を目立たなくさせると今度こそ部屋へと侵入した。


 部屋へと入ると、布団が四枚敷かれていて、規則正しい寝息が聞こえてきた。

 だが、新たな問題が生まれた。

 ……皆、布団を被って寝てるため、一人ずつ捲って確認しなければいけない。

 若干二名は生足が出ているのだが、室内が暗くて全く誰の足かわからない。

 白い足ならシャルかラウラだというのは解るのだが……。

 ……ともかく、まごまごしていると時間が過ぎるので抜き取ったナイフをお菓子とトランプが散乱した机にソッと起き、忍び足で手前側の布団へと移動した。

 ……生足出てる方を選ぶか、はたまたすっぽり布団にくるまった方を選ぶか……。

 ……生足から行くか、決して疚しい気持ちで選んだ訳じゃないぞ。

 そっと布団を捲る――刹那、手首を掴まれ、静かに捻り倒された。


「フッ。この部屋に侵入して来るとは……不審者め。……貴様の気配など侵入した時点で――」

「……ぐぅうっ、ラウラ……参ったから勘弁してくれ……」

「貴様……気安く私の名前を――……ヒルト……か?」

「そ、そうだよ……」

「ふっ……戯言
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