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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第156話】
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母さんは思うの」


「医療転換……?」

「えぇ。例えばフィッティングとか、PPSにもあるけど操縦者に合わせるでしょ?あれを義足や義手に応用出来れば、成長期に合わせて作り替えたりとかしなくて済むでしょ?費用面でもだいぶ助かると思うの」

「……へぇ。何だかんだで母さんって結構考えてるんだな」

「そうよぉ?……医療だけじゃなく、他にも色々考えて、その手の方とも連絡を取り合ってるの。偉いでしょ」


 そう言って胸を張る母さん。

 たぷんっと乳房が揺れるのを見て思わず目を逸らすと母さんが――。


「あらあら?お母さんで欲情しちゃダメよぉ?美冬ちゃんなら良いけど」

「……いや、母親も妹にも欲情したらダメだろ。……ったく、たまに母さんこんな事言うよな」

「うふふ。何だか美冬ちゃん、貴方がモテるのが楽しくないみたいね♪お母さんとしては気にしないんだけど……娘が増えたみたいで。皆いい子よね」


 楽しそうに告げる母さん。

 うーん……まあ兄に彼女がってなれば複雑にもなるよな――多分。

 ……確かに、そりゃセシリアとラウラは出会いが悪かったが今は微塵も感じさせないぐらい丸くなったしな。

 シャルに関しちゃ、元来からだろう……若干依存体質な気もしなくはないが。

 未来に関しては言うことはないな……うん。

 ふと、昨日のキスを思い出し、指で唇に触れると母さんが――。


「そういえば――ヒルト、昨日唇にグロスついてたわよ?ヒルトって唇にリップグロス塗ってたかしらぁ?」

「ぬ、塗るわけないだろ」


 言って、顔を背けるとあらあらといった様に口元を手で隠す。


「うふふ。じゃあ何で、【ヒルトの唇にリップグロスが】ついてたのかしらぁ?」

「……い、いいじゃねぇかよ。グロスがつきたかっただけだろ?うんうん」


 自分でも何を言ってるのか解らずに、無理矢理うんうんと頷く。


「うふふ。まあ良いでしょう……また後日未来ちゃんに訊けばわかることだしね♪」


 ふわりと髪を靡かせ、荷物を手に取る母さん。

 未来という名前が出て、狼狽する俺を楽しそうに見ていると部屋のドアが開く。


「真理亜、チェックアウト完了したぞ――っと、ヒルト起きたのか」

「正確には起こされただけどな。美冬に言わなくていいのか?」

「……美冬ちゃん、寝てるんじゃないかな?」



 ……確かに、この時間なら寝てるだろうな。


「……仕方ない、起こすか。親父と母さんはロビーで待ってて?美冬だけ起こしてくる」

「あらあら?こんな時間に女の子の部屋へ?……夜這いならぬ朝這いね♪」

「ワッハッハッ、先生にバレたらまずヒルトがヤバ
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