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よるむんがんどっっっっ!!!!!
一部
出逢い
これが世界を牛耳ってる男ですか、、、、!?
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「拉致まがいの事されてるのに、ぐっすり眠れるとはね。フフンフ、面白い娘だ」

食べても食べてもなくならないお肉達。まるで夢みたいだよお。

「さて、寝顔を見てるのも飽きないが、あの人が首を長くして待ってるから。チェキータさん、アレ試してみようか?」

「アレ…ね。ウフフ…オッケー」

チェキータはおもむろに腰のベルトから拳銃を取り出して安全装置を解除し、銃口をマリーに向けようとした。あまりに突然で、危険な行為だったが銀狐(キャスパー)は薄い笑みを漫然と浮かべるだけで何もしない。
引き金に指がかかって躊躇なくそれが後ろに引かれた。弾のダンッと低い発射音がヘリの中に響き渡った。
つんと鼻をさす硝煙がたちこめて不自然な程静かになった。前の席に坐っていた操縦士もキャスパーも、撃った張本人であるチェキータさえも口を開かない。

だが、ヘリ内は血でまみれた凄惨な殺人現場とはなっていなかった。
さっきまでマリーのいた所には銃痕が座席に残っているだけで影も形もない。
そして、

「そのまま動かないで(・・・・・)ください。動いたら」

マリーは背筋の凍るようなぞっとする声で言った。
座席の下に小さく寝転がんで二丁の銃をチェキータとキャスパーの両方に向けていた。

「…くく。やるじゃない?」

チェキータが愉快そうに笑った。

「しゃべらないで、撃っちゃいますよ」

「そう。でも私ね、」

言葉を切ってチェキータは手の拳銃をマリーに向けた。瞬間、マリーの銃が火を噴いた。聞こえたのは一発分の銃声だけで、チェキータは撃てなかったようだった。
しかし、

「こういうの結構好き(・・)なのよ?」

マリーの上に乗っかってナイフを首筋につけているのはチェキータの方だった。

「あんまり、銃にばかり気を取られてナイフの方には気づかなかったみたいね。でも、私が本当に得意なのはこっち。
白兵戦の方が性に合ってるみたいなのよ、私は」

そう言ってにやあ、と笑うチェキータは確かにナイフを振り回すのが似合っていると思った。

「さて、どうするぅ? 追い詰められちゃったかな?」

「………私を殺しても得ないですよ。きっと」

「そう思う? でもね、私ってさ、銃口むけられて生きて帰すのってなんか嫌なのよね。だから、」

わあ、ダメだ、私、死ぬ。
マリーは素直にそう思った。マフィアなんていう物騒な職についていた以上碌な死に方はしないと思っていたけれど…。こんなとこで化け物女に殺されるなんて。
せめて美味しい焼き肉が食べたかった。ステーキが食べたかった。お腹いっぱいにお肉をほうばりたかったなあ…。
…嫌だっ!!! 死にたくないッ!! 

「ああああああ、ごめんなさい! 助けてくださいっ! 料理
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