暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
13 隠される異変
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あなたのネットナビなんですよ?」
「でも僕の妹だ。僕の勝手な行動でこれ以上、君を巻き込みたくない」

彩斗はメリーの制止も聞かずに意識を集中し始めた。

『ダイレクトリンク』

意識を電脳空間に転送する。
それによって彩斗の体は生ける屍同然になり、椅子にぐったりと倒れ込んだ。

「.....無事に帰ってきてくださいよ....兄さん」

メリーはそう呟いてその掲示板を見ていた。
どれもこれも面白半分の書き込みだが、時折、真剣にニホンを転覆させる方法を考えている者もいる。
悪意を感じた。
真剣なものほど、ニホンを恨むだけの激しい憎しみと怒り、もしくは妬みがあるのだ。
人の悪意を増幅するというのはある種、インターネットの魔力だとメリーは知っていた。
ネットナビになってみて分かる経験だ。
ナビもオペレーターの性格によって感情を増幅させる場合がある。
子供の教育と似ているのだ。
親が喧嘩ばかりしていれば子供が不良になるように、オペレーターが悪意を持った人間で悪意のある書き込みをすれば、ナビもその手の知識を端末越しに得ていく。
そしてオペレーターが犯罪に走れば止めることもなく賛同するようになる。
オペレーターに正確が似てくるのだ。
そんなナビたちをメリーは何人も見てきた。
だがメリーは彩斗がメリーを全くに近いほどネットナビとして扱っていないために、この現象から免れている。
彩斗からすればメリーはネットナビではなく妹なのだ。
だから危険な場合ならば、自分が率先して入っていく。
だが反面、メリーはそれが不安だった。
まるで自分が死ぬことを恐れていないかのように。








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