星屑の覚醒
13 隠される異変
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クセスでサーバーをダウンさせる攻撃手法だ。
それを使ってダウン寸前まで追い込み、侵入することもある。
前に彩斗に聞いたことがあった。
少しだけ自分のPCに触らせたら、セキュリティが甘いと散々言われ、ネチネチと注意を受けた。
聞き流していたものの、意外に頭に入る説明だったのだ。
「一体何のサイト見てんだよ?」
ジャックはクインティアのタブレットのブラウザを覗いた。
そこには『セントラルタウンの歴史』というタイトルのページが表示されていた。
彩斗はメリーと数時間の眠りに落ちていた。
本をめくるという動作で少し落ち着き、怒りの反面、安心感で込み上げてきた眠気でベッドに再び潜り込む。
そしてメリーも同じベッドに入り、眠りに落ちたのだった。
2人揃ってついさっきまで寝ていたというのに、緊張状態から解放された人間の体は理屈では説明しにくいことも多いのだ。
彩斗はある意味、怒りに囚われ、身体の体力以外の何かをすり減らして精神的な疲れを呼び起こしていた。
だがPCから発せられた通知音で目を覚ます。
既に窓の外の景色は暗くなっていた。
枕元の時計には「22:12」と表示されている。
夕飯の時間も過ぎている。
だが2人共、遅めの昼食だったためあまり空腹感はなかった。
「何の音ですか?」
「この音はキーワード探知に引っ掛かった音だ。さっき追加したキーワードのうち、2つ以上のキーワードを含むものがあった時に通知するようにしておいたんだ」
彩斗はTouchSmartのタッチスクリーンで検索結果を表示する。
するとそれはネット上の掲示板らしいサイトだった。
さっき、セントラルエリアでValkyrieのナビが商談をしてるの見たぜ
とうとう自宅警備員にまで武器売る気かよww
Valkyrieっていやぁ有名なPMCだろ?
噂によるとデンサンシティで武器をバラ撒いてるらしい
ヤバイヤバイヤバイヤバイ
ネトゲ厨とかも侵略されてたりw
うはww
オケww
ニホン紛争ワロス
死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ
皆、ハンドル名は『名無しさんお腹いっぱい』。
定番の2ちゃんねる掲示板だ。
タイトルは『ニホンを転覆させるには?』というお遊び半分のページだ。
だがこの数時間で書き込みが増えている。
「見つけた。手がかりだ。奴らの手下のナビがセントラルエリアにいる。身柄を抑えて、連中の事を吐かせる」
彩斗はそう言って自分の手をPCのアクセスランプに触れた。
シンクロして自分がインターネット上にプラグインしようとしているのだ。
だがメリーが止める。
「待ってください!プラグインなら私が....私は
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