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流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
13 隠される異変
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なことに突き当たっちまったなぁ...」
「依頼?」
「ええ、実は昨日の夜、ヨイリー博士が自分のPCから何処かにデータが転送されたようだと言われて、転送先を調査していたらここに突き当たったんです」

マヤはかったるそうに椅子に背中を預けて大あくびをした。
この双子はまだ11歳という小学生だった。
優れた技術を持っているため、人員不足のWAXAに分析官として採用されたという異例の人間だった。
まだ成長期も抜けていないので睡眠は必須だ。
だがそれも奪うまでにニホンという国は安全に見えて安全ではない。
リサもコーヒーを飲んで必死に眠気に耐えている。

「でもどう思います?偶然に思いますか?ヨイリー博士のPCから転送されたデータの送信先で大量殺人が起こり、おまけに謎の電波体が出現しバトルが起こる、トドメが犯人に繋がる証拠もなく、凶器は全く謎。指紋はおろか髪の毛一本も落ちてないなんて...」
「偶然として片付けるには無理がある気がするな....。ところで観測された電波体は過去に前例があったりするのか?案外、何処かで観測されていたり...」
「ええ....パーフェクトに一致するものは無かったです。でも類似するものはありました」
「一部だけ似てるってことか?一体なんだ?」

リサはシドウに検索結果を見せた。

「ロックマンと...アシッド・エース、そしてFM星人の周波数と似ている部分がありました」
「ロックマン?しかも...オレと似てる電波体?」
「大体ロックマン6割、アシッド・エース3割、その他1割って感じです」

そう言ってリサは大きく深呼吸した。
もう流れるデータに目が追いつかなくなっていた。
シドウはこの事件に何か大きなものが潜んでいる気配を感じていた。
WAXAという組織に飼われている犬になったかのようにこの手の事件に関しては鼻が効くのだ。
放っておくと面倒なことが起こる。
シドウは数回頷くと2人の頭を撫でた。

「おつかれ、明日まで休んでいい。ここんとこ寝てないだろ?FM星人地球侵略事件の後片付けがだいぶ長引いて」
「いいんですか?」
「ああ」

リサは嬉しそうな顔をしながら隣で軽く目を開いたまま寝ているようなマヤに手を伸ばした。
だがマヤは次の瞬間飛び起きた。

「ああ!!」
「!?どうしたの?マヤちゃん!?」

そしてマヤはもうスピードでキーボードを叩き始める。

「今、侵入者の警告が出たような気がしたんだけど....気のせいか?」

放心状態のマヤが一瞬見たのは画面右下の「W-Eye」と名付けられたウィンドウの「@snif-sys」の欄が一瞬赤くなったところだった。
侵入警告はもちろん攻撃を受けた時に反応するし、何らかの規定外コマンドを実行した場合にも反応する。
おま
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