暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
星屑の覚醒
13 隠される異変
[1/5]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「どうだ?」

暁シドウはコーヒーカップ片手にWAXAニホン支部の管制室にいた。
いつもとは違いラフな紺色のTシャツ姿で頭を掻きむしっている。
普段は見る気もないPCのモニターの前に座っている少女2人に話し掛けた。

「ハイ、昨晩、WAXAの衛星が怪電波を捕らえました。デンサンシティの廃工場です。凄まじいノイズです。多分、電波体同士の抗争があったんでしょう」

少し長めで赤みのある髪をリボンで結った少女は説明しながらモニターアームで目線よりも高いところに設置されたFlexScanに座標を表示する。
海沿いの場所に赤い点が表示されている。
彼女が使っているのはHP・Pavilion ENVY700をメインに23インチのデュアルモニター、iMacの21.5インチ。
他の職員のPCと違い、独自にカスタマイズしたDebianをインストールしたマシンを手慣れた手つきで動かしている。
だが顔には不安が浮かんでいた。

「じゃあこの場所に調査班を送ろう、リサ」
「でも...この場所は...」

リサと呼ばれた少女はシドウの提案にぎこちない対応をする。
ハッキリとものが言えない面を持っていた。
だが反面、隣に座ってパソコンと向い合っていた少女は違った。

「お前、ニュース見てねぇのかよ?この怪電波が観測された場所で殺人事件が起こってる。これは公安警察の領分だ。公安調査庁サテラポリス第0課が首突っ込める領分じゃねぇってこと」
「マジかよ、マヤ....うっわ、ヒデェ」

シドウはリサと瓜二つで男勝りな口調の少女に言われ、ポケットからトランサーを取り出してニュースを確認した。
最初は殺人事件と聞いて借金なんかで殺されたのかと想像していた。
だが全く違った。
まず殺された人数が違う。
40人以上だ。
それも中学生が首や足をもがれ、もはや人間の形をしていないような状態で発見されたらしい。
昔見たサイコキラーの映画よりもその状態は悲惨だった。

「完全に先越されたよ。今頃デンサンシティの警察があの黄色いテープを張り巡らせて、入ろうとする連中をコテンパンにしてることだろうさ。たとえWAXAの人間だって言っても自分たちの管轄で起きた事件だ。そう簡単に入れてくれんだろうさ」
「ましてあの悪名高いデンサン警察ともなればね」

マヤと呼ばれたリサと瓜二つの少女はリサと目を合わせた。
リサとの違いといえば髪を結うのがリボンではなくカチューシャということくらいだ。
そして向かっているPCはHP・Pavilion Slimlineのデュアルモニター、Thunderbolt Displayに接続されたMac mini。
こちらもリサと同じOSが使われている。

「昨日の夜、いきなりヨイリーのばあちゃんに依頼されて調べたら面倒
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ