第24話 「戦争目的、戦略、戦術」
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資だ。この場合、テスト勉強だな。必要なだけの勉強をして、戦術的勝利を得るために準備する。補給を軽視する事は、テスト勉強をせずにテストに受かるさと嘯く事だ。バカバカしいだろう?」
「確かにな」
「この当たり前な事が分からん奴らが多すぎるんだ」
補給もそうだが、同盟の奴ら、何を目的にイゼルローンが欲しいんだ?
原作で、ヤンがイゼルローンを落としたら、和平交渉ができると思っていたがそんなの無理だろ?
「それでな〜。同盟は何が目的で、イゼルローンに攻めてくるんだろうな?」
「戦争に勝つためだろう?」
ラインハルトが何言ってんだ? という表情で皇太子殿下を見つめています。
むしろ、ジークの方があれっ? ていう表情を浮かべていますね。
「ああ〜」
「おっ、ジークは気づいたか?」
「えっ?」
なんとなくラインハルトが悔しそうな目で、ジークを見ましたよ。こういうところは、まだまだこどもですねー。う〜んう〜んっとラインハルトが考え込んで、ハッと顔を上げました。
おお〜気づいたようです。わたしには分かりませんが。
「フェザーン」
「そうだ。帝国はフェザーンを手に入れた。二つある回廊を二つとも手に入れてるんだ。イゼルローンを落としても、両方から攻められると、戦力的に劣る同盟では支えきれん」
「もし仮に皇太子殿下が同盟の指導者ならどうしますか?」
「ほっとく」
「はあ〜っ?」
二人の声が綺麗に揃っちゃいましたよ。
どうしたんでしょうね?
「フェザーンに置いた弁務官に、散々帝国のやり方をぼろくそに罵りさせつつ、自分からは絶対攻めない。迎え撃つだけだ。それも三倍の戦力でな」
「それは消極的では?」
「そうかー。三倍の戦力で、ふるぼっこしちまうとな。二、三回も会戦すると帝国は戦力を整えるのに時間が掛かって、攻め込む力を失うぞ」
「フェザーンは?」
「フェザーンは、帝国軍の戦力増強のための金を使わされて、内部で反乱が起きるだろうな。そうなると鎮圧のために、軍を派遣するようになる。これでまた外征の余裕がなくなる」
「それじゃあやっぱり、イゼルローンを落とした方が良いんじゃないか?」
「なんで? 落とすと両方から攻められるぞ。イゼルローンがあるから、フェザーンは金を生み出す場所として保護する必要ができるんだ。無駄にフェザーンを潰す必要はないだろう?」
う〜ん。わたしも今一皇太子殿下の仰る事が分かりません。
今の状況でもフェザーンから回廊を抜けて、同盟に攻め込めますよね? 事実皇太子殿下は今回、フェザーンを抜けてイゼルローンに回り込もうとしていますし。
「すまない。よく分からない」
「すいません。わたしもです」
ごめんなさい。わたしも分かりません。
「あのな。二
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